トップへ

能楽の「羽衣」を現代的に解釈、ドリス・ヴァン・ノッテンがオペラ衣装を制作

2015年11月09日 21:42  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

デザイン画 Image by: DRIES VAN NOTEN
ベルギー出身のデザイナー、ドリス・ヴァン・ノッテン(Dries Van Noten)がNYで公演されたダンスオペラ作品「Hagoromo」のコスチュームデザインを手がけた。本作のためにデザインされた衣装は、日本の伝統芸能である能の「羽衣」を現代的に解釈し、劇中の世界観を表現した。

ドリス・ヴァン・ノッテン、オペラ衣装を制作の画像を拡大

 ドリス・ヴァン・ノッテンがコンテポラリーダンスのコスチュームデザインを担当するのは2001年に続き2回目。「Hagoromo」は、David Michalekが監督を務め、ニューヨーク・シティ・バレエ団の元プリンシパル、ウェンディー・ウィーラン(Wendy Whelan)とジョック・ソト(Jock Soto)を主演に迎え、漁師と地上に降り立った天女が出会うストーリーで、NYのブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージックで11月3日から8日に渡り公演が実施された。  ドリスは能のパフォーマンスで使われる伝統的な衣装や、着物に使われる色づかいをリサーチし、デザインを構想。天女役の主演ダンサーのために神聖な衣から発想を得たフェザーがプリントされたコスチュームを、漁師役ダンサーには魚がプリントされたコスチュームをそれぞれデザインした。同氏は「デザイナーの仕事は必然的に人間の体の動きを包む事ですが、振付師とコラボレーションすることでその必然性が強調され、私の想像以上に私の服に対する理解をより深めてくれました。とても珍しく、貴重な機会です」とコメントしている。