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トッド会長、来季F1とル・マンのバッティングを謝罪

2015年11月09日 14:41  AUTOSPORT web

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今季ル・マン初挑戦で初優勝を飾ったニコ・ヒュルケンベルグ
FIA会長のジャン・トッドは2016年にアゼルバイジャンにて初開催となるF1ヨーロッパGPとル・マン24時間レースのスケジュールが重なっていることを遺憾に思っている。

 FIAが当初承認したカレンダーではル・マンが6月18~19日、バクーにて開催されるヨーロッパGPが7月17日と互いに干渉しないスケジュールとなっていた。しかしF1チームからの要望により、8月に4週間の夏季休暇を復活させることにしたため、再考が必要となった。

 9月下旬に発表された最新のF1カレンダーではヨーロッパGP決勝が6月19日となり、ル・マンと同日となっている。フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグは今季ポルシェからニック・タンディやアール・バンバーとル・マン24時間に出場して勝利を飾ったが、来季この栄光を守ることができなくなる。

 トッドができる唯一の補償は、それぞれのレースが違う時間帯に終了するように調整することしかない。ル・マンの開催地とバクーとの間には3時間の時差があるため、これは可能になる。

 トッドは「F1が21戦、フォーミュラEが10戦、WEC(世界耐久選手権)が10戦にWRC(世界ラリー選手権)が14戦となると、カレンダーの調整は非常に難しい。何ひとつ重ならないようにカレンダーを組むことは不可能だ。ル・マン24時間とF1のバッティングについては、時間を調整することしかできない。通常F1のスタートはお昼ごろで、ル・マンは午後3時に終了となる。何人かのドライバーは(ル・マンへの)参戦が不可能になってしまうかもしれない。これ以上の調整ができず、申し訳なく思っている」と述べている。

 F1のカレンダーに最後の調整が入るとすれば、12月上旬に行われる今年最後の世界モータースポーツ評議会のあとに発表されるはずだ。ポルシェはF1のカレンダーが確定しない限り、ヒュルケンベルグの後任を決定しないと明言している。