フォーミュラE第2戦プトラジャヤePrix決勝を終え、各ドライバー/チームがコメントを発表している。
■アプト・シェフラー・アウディ・スポート
#11ルーカス・ディ・グラッシ(決勝=優勝)
「非常に厳しいレースだった。特にバッテリーの温度については苦労した。昨年も同じような問題を、僕らは抱えていたんだ。しかし、それを上手くコントロールすることができたし、僕たちは素晴らしい仕事ができたよ」
「チームの裏方の人たちも、完璧な仕事をしてくれた。特に戦略面でね。だからこそ優勝できたし、その結果僕は今ポイントリーダーにいる」
「チームが僕にバッテリーの温度の問題について指示をした後、僕はやるべきことを全てやった。そして、バッテリーの温度を低く保つことに成功したんだ」
「とにかく本当に嬉しい。今日のレースは、フォーミュラEは純粋な速さだけでなく、完全なチームワークと理想的な戦略が重要になる、最高の例だった。我々は勝利に値する全ての仕事をした。でも、この勝利に浮かれることなく、トップ争いを続けることができるようにより改善していかなければならない」
■DSヴァージン・レーシング
#2サム・バード(決勝=2位)
「DSヴァージン・レーシングのみんなは、問題を解決するために一生懸命働いた。彼らは、非常に熱い気候の中で働かなければなかっただけでなく、時間的制限のプレッシャーにもさらされていた。この選手権は、速さを競うモノであることは、当然知っている。でも、それはゴールに辿り着いてナンボのモノだ。そして、僕らはそれを実現できた」
■アンドレッティ
#27ロビン・フラインス(決勝=3位)
「ラリーをしているんじゃないかと思ったよ。デュバルは僕の前で突然トラブルを起こした……サスペンションの問題だったみたいだね。僕は彼をターン9の手前でオーバーテイクしたんだけど、その時はスピードが少し速すぎて、埃とタイヤかすに乗ってしまったんだ。その時、ウォールが迫ってくるのが見えたから『ああ、これでおしまいだ』と思った。そして結構強く当たってしまったので、リヤサスペンションは完全に曲がり、ステアリングも真っすぐにならなかった。右コーナーは良いんだけど、左コーナーは気楽にやりすごすしかなかった。しかし、フォーミュラEマシンの強さには、本当に驚くよ」
■ベンチュリ
#4ステファン・サラザン(決勝=4位)
「グリッドでは、とても喜んでいたんだ。フロントロウからスタートできるんだからね。しかし、電気系の問題が発生してしまった。コースに復帰した後は諦めることなく、前を行く連中を捉えるために全力でプッシュした。そして、4位というフォーミュラEではベストとなる結果を残すことができた」
■マヒンドラ・レーシング
#21ブルーノ・セナ(決勝=5位)
「エネルギーと熱の制御について、僕たちは非常に素晴らしい仕事をしたと思う。僕は最初のスティントを19周も走ることができたんだ。しかし、セーフティカーの後に問題が発生し、電気系トラブルによる議やボックスの不具合で、コース上にマシンを停め、リスタートしなければならなかった。しかし、僕は諦めることなく走り続け、出来うる限りのポイントを獲得することができたんだ」
■チーム・アグリ
#55アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(決勝=6位)
「表彰台を得ることが出来ず、非常に残念だ。ブエミが脱落し、そして最初のピットストップを終えた後、プロストの後ろで戦い、安全に走っていたんだ。しかし、マシンにソフトウエアの問題が発生してしまった。何が原因かは分からないけど、マシンを停めなければならず、そのせいでポジションをいくつか失ってしまった」
■アプト・シェフラー・アウディ・スポート
#66ダニエル・アプト(決勝=7位)
「なんて日だ! スタート直後は、とても素晴らしかった。僕はルーカスの2台か3台後ろにいて、すぐに彼らをオーバーテイクすることができた。そしてピットインし、2台目のクルマに乗り込んだところ、突然エネルギーがなくなってしまったんだ。このトラブルで、僕は少なくとも20秒を失った。あれがなければ、ルーカスと共にシャンパンファイトを楽しんでいたはずだ。ポイントを獲得できたのが唯一の慰めだけど、本当はもっと良い結果になっても良かったはずなんだ」
■ネクストEV TCR
#1ネルソン・ピケJr.(決勝=8位)
「他のマシンとは戦略を変え、最初のマシンで20周を走った。そして、皆さんご存知の通り、多くのマシンが脱落していくという幸運もあり、ポイントを稼ぐことができた。今年は安全に走って、ポイントを狙うしかないと思う。オリバーが中国で成し遂げたようにね。戦略的には、我々は運を期待しなければならないね。8位か9位、そして10位くらいでフィニッシュできれば、上出来だと思う」
■ルノー・e.ダムス
#8ニコラス・プロスト(決勝=10位)
「正直なところ、この週末にはとても失望している。当初は見通しも良く、表彰台を争っていたんだ。しかしエンジニアは、バッテリーの温度が上がりすぎたことを理由に、マシンを交換するために僕は早めにピットに呼び戻した。これが今回のレースの問題点だったわけだけど、我々は原因を調査して、次のレースで良い結果を得るために、解決策を見出さなければならない」
■ルノー・e.ダムス
#9セバスチャン・ブエミ(決勝=12位)
「ニコラスと僕は、同じ問題を抱えていた。僕はコース上で止まりかけてしまい、なんとか再始動できたんだ。2台目のマシンに乗った後は、非常に厳しいレースだったね。ファステストラップを記録した後は、最初のトラブルをリカバリーすることに務めなければならなかった。僕は出来る限りのことをして、なんとか入賞圏内に戻ることができたんだけど、マシンはまた止まってしまった。僕たちは問題を把握して、できるかぎり早くそれを解決しなければならない」
■DSヴァージン・レーシング
#25ジャン-エリック・ベルニュ(決勝=リタイア)
「一瞬でレースが終わってしまって、本当にがっかりしている。何が起きたのか、僕にもよく分からない。とにかく、最初のコーナーで行き場所を失ってしまった。サムとチームにとっては、非常に素晴らしい結果で、それはとても嬉しい。誰もが大変な努力をした」
■アプト・シェフラー・アウディ・スポート
ハンス-ユルゲン・アプト(チーム代表)
「この勝利は、チームに捧ぐべきものだ。彼らは灼熱のマレーシアでも、常に冷静さを保った。彼らは、予選でダメージを負ったルーカスのマシンを修復するために、最後の瞬間まで戦った。そしてルーカスも、その働きに報いるために、素晴らしいレースをした。もちろん、ダニエルの件は残念だった。しかし、それは単に時間の問題だった。そして重要なのは、シェフラーと我々が共に開発したドライブトレーンがただ速いだけでなく、非常に高い信頼性を持っていることが確認できたことだ。これは、次のレースに向けても非常に良い兆候だと思う」
■DSヴァージン・レーシング
アレックス・タイ(チーム代表)
「昨年のサムの優勝に続き、今年もプトラジャヤで表彰台の一角を得ることができて嬉しい。DSのドライブとレインの信頼性と、サムの粘り強いドライビングは、我々に大きな結果を与えてくれた。そして、チームの努力も賞賛したい。彼らは、レースの直前にマシンのふたつのコンポーネントを交換する作業を完了させてくれた」
■ルノー・e.ダムス
アラン・プロスト(共同創設者)
「今回の結果は、我々にとって実に期待はずれだ。我々は、素晴らしいマシンを持っている。それは、予選の結果からしても間違いない。しかし、問題があったこともまた明らかだが、その原因がどこにあるのかを正確に理解するのはとても難しい。次のプンタ・デル・エステに向かう前に、関わった人間全員で問題を確認し、希望を持てる解決策を見つけ出したい」