「タロウ ホリウチ(TARO HORIUCHI)」が2016年春夏コレクションを発表した。テーマは「THE PUNK」。今季はデザイナー堀内太郎が「ファッション界の中ではパンキッシュな存在」と話す、山縣良和がアーティストとして参加している。
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2016年春夏コレクションはポーランド人作家Artur Żmijewskiが盲人とともに制作したという映像作品「Blindly」がインスピレーション源。「世代を通っていないが、パンクの根源は『自由』『束縛からの開放』。この作品を見ていて、見えている束縛よりも見えていないことの方がある意味自由だと感じた」と、「パンク」らしいチェックやライブハウスのいたずら書きといった要素を取り入れながら、堀内太郎のフィルターを通してエレガンスに仕上げた。なかでもユニークなのは、パンクでもお馴染みのスタッズをボタンに置き換えて装飾したパンツやドレス。1着に200個以上のボタンが付けられているものもあり、今季を象徴するアイテムとしてバイヤーからの人気も高かったという。
毎シーズン、各方面のアーティストが制作したアートワークをコレクションに織り交ぜている堀内だが、今季は旧友であり、「リトゥン バイ」などデザイナーとしても活躍する山縣良和に依頼。「パンク」をテーマに山縣が書き下ろした40作にも及ぶ色彩豊かなアートワークの中から堀内がピックアップし、そのままの質感をプリンととして落とし込んだTシャツやドレスなどに仕上げている。
■タロウ ホリウチ 2016年春夏コレクション