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「1コレクションは3週間」ラフ・シモンズがDior退任前のインタビューで製作の裏側語る

2015年11月08日 19:12  Fashionsnap.com

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ラフ・シモンズ Image by: Fashionsnap.com
「ディオール(Dior)」元クリエイティブ・ディレクターのラフ・シモンズ(Raf Simons)が同職を退任する前に行われたインタビューの一部が公開された。先月パリで行われた2016年春夏コレクション発表の数日後に行われたもので、退任の要因になったとされる過密スケジュールについて具体的な内容を明らかにしている。

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 ジャーナル誌「システム マガジン(System magazine)」のライターCathy Horynが行ったインタビューの中でラフは「今回(2016年春夏)のコレクションは3週間で仕上げた。東京で発表したコレクションも3週間だった。全てそのくらいか、最長でも5週間の製作期間でやっている。初めてのクチュールコレクションの時には8週間しかない!と焦っていたのに」と語り、過密なスケジュールでコレクション制作に着手していたことを明かした。 続けて「年に6つのコレクションを手がけるとなると、全ての工程に携わるには時間が足りない。実際に技術的には可能でも、アイデアを寝かして考える時間がないんだ。クリエイティブな仕事には考える時間がとても重要なのに」と創作活動における悩みを吐露し、問題点を提起していた。
 ラフ・シモンズは5日、「ディオール」が主催するNYのグッゲンハイム美術館で行われたパーティーで、退任後初めて公の場に姿を現して注目を浴びた。報道陣の前では何も語らなかったが、クリスチャン ディオール クチュール社長兼CEOシドニー・トレダノ(Sidney Toledano)と歓談する様子が目撃されており、クリエイティブ・ディレクター退任後も良好な関係を築いていると見られている。関連記事>>【コラム】メゾンデザイナーの悲鳴 スケジュールの過密さがファッションを崩壊させる?