午前中の決勝レース1を終えて、チャンピオン争いは石浦と中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)のふたりに完全に絞られることとなった2015年シーズンのスーパーフォーミュラ。レース1で2位に入った石浦が、一貴を7.5ポイント引き離し、レース2では入賞しさえすれば戴冠決定と優位な状況で最後の戦いを迎えた。
レース1に引き続き、このレース2も降雨の中ウエットコンディションで展開。ただし、セーフティカースタートとなったレース1とは異なり、レース2はスタンディングスタートとなった。フォーメーションラップを終え、気温15度、路面温度17度という状況のもと各車整列。レッドシグナルが4つまで点灯していったが、5番グリッドにつける小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)のフロントブレーキ付近から出火があり、レースは15分ディレイに。15時15分から再スタートが切られることになったが、この原因となった可夢偉は最後尾からのスタートとなってしまった。
これにより27周となった決勝レース2。波乱含みで再び迎えたスタートでは、2番手のアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)が出遅れた一方、4番グリッドの一貴が好発進を見せ、同じく好スタートを決めたポールシッター山本のイン側に並んで1コーナーに向かっていく。ただ、ホールショットは山本が奪い、首位をキープしてレースを進めていった。
2番手には一貴、3番手に野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)と続き、ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)、ロッテラー、そして石浦は6番手につけていく。
またその翌周には、4番手走行中のレース1ウイナーでもあるロッテラーが200Rでスローダウンし、コース脇にストップ。これにより石浦は4番手に浮上した。その後、上位は動きのない展開が続いていくが、5番手まで順位を上げてきた中山雄一(KCMG)と6番手の平川亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)が16周目あたりから数周に接近戦を繰り広げてる。このバトルは、21周目に平川が5番手に浮上して決着となった。