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スーパーフォーミュラ予選:王者争い混沌、ロッテラー&山本がポールポジション獲得

2015年11月07日 15:01  AUTOSPORT web

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予選Q1でトップタイムをマークし、レース2のポールポジションを獲得したアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)
全日本選手権スーパーフォーミュラ第7戦鈴鹿は7日、公式予選が行われ、アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)が決勝レース1のポールポジションを、そして山本尚貴(TEAM無限)がレース2のポールポジションを獲得した。

 いよいよ最終戦を迎えた2015年シーズンのスーパーフォーミュラ。今回の鈴鹿戦は2レース制で争われるため、予選Q1の順位でレース1のグリッドが、予選Q3の順位でレース2のグリッドが決まる。

Q1
 午前から続くくもり空のもと、13時30分より気温20度、路面温度22度というコンディションで始まった20分間の予選Q1。開始とともに各車コースインすると、前半10分まずはタイムを計測。午前のセッションも首位で終えているロッテラーが1分39秒528をマークし、タイムシートのトップに名を刻んでセッション前半を折り返す。

 残り10分ほどになると全車一旦ピットへ戻り、再び動きがあったのは残り6分というタイミング。中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)が約1分タイミングを遅らせ、最後にコースへと向かっていった。

 チェッカーに向けてアタックが行われていく中、タイムシート上位では山本尚貴(TEAM無限)を上回って石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)が1分38秒392のタイムでトップに浮上。その後、ジェームス・ロシター(KONDO RACING)が石浦と同タイムで2番手に続くも、そのタイムを上回ってきたのがロッテラー。1分38秒354と刻み、ロッテラーがレース1のポールポジションを獲得することになった。

 2番手に石浦、3番手にロシターが続き、4番手に並つけたのは小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)。折り返しの時点で17番手だった一貴は5番手となった。他車のタイムアップによって後退した山本だが、6番手でホンダ陣営の最上位。チャンピオン獲得の可能性を残すジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)が7番手に続いた。

 このセッションの順位でレース1のグリッドが決まるが、ノックアウト予選はこの後も継続。塚越広大(REAL RACING)、アンドレア・カルダレッリ(LENOVO TEAM IMPUL)、ウイリアム・ブラー(KONDO RACING)、そしてNAKAJIMA RACINGのふたりがこのセッションで予選を終えている。


Q2
 14台が走行する予選Q2は14時から7分間で展開。このセッションでは9番手から14番手までのレース2のグリッドが決定する。

 今回のセッションではコースオープン直後から各車ともコースインを果たすと、計測2周目のアタックに向けてタイヤを温めていく。そんな中、レース1のPPを獲得しているロッテラーは、Q1のタイムを上回る1分38秒158をマークして、Q2も首位で走行を終えた。

 2番手には可夢偉が続き、山本、野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)のホンダ陣営が3~4番手に。石浦、オリベイラのチャンピオン候補ふたりが続き、国本が7番手。そして一貴は8番手でQ3進出を果たしている。

 一方、小暮卓史(DRAGO CORSE)は一時6番手タイムをマークするも、他車のタイムアップに押される形で9番手となり、予選Q2敗退に。中山雄一(KCMG)、平川亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)、伊沢拓也(REAL RACING)、Q1で3番手のロシター、そしてナレイン・カーティケヤン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)も、ここで予選を終えている。


Q3
 レース2のポールポジションを決する予選Q3には8台が進出。スケジュール通り14時17分よりスタートした7分間のこのセッションだが、Q2とは異なり開始直後の動きはなし。

 1分が経過したところで国本、野尻がコースインを果たすと、そこから30秒ほど遅れてロッテラー、一貴、可夢偉、石浦、山本、そして最後尾からオリベイラと走行へと向かっていった。

 各車とも計測2周目にアタックを行っていくが、まず1分38秒192で首位につけたのが野尻。しかし、直後にロッテラーが1分38秒023の好タイムで首位に浮上。続いて一貴、可夢偉、石浦とコントロールラインを通過するもタイム更新はならなかった。

 そんな中、渾身のアタックを見せて1分37秒963で首位に踊り出たのが、開幕戦の鈴鹿でもPPを獲得した山本。この日唯一の1分37秒台をマークしてレース2のPPを決め、「開幕戦はPP獲りましたがスタートで失敗して、最後はエンジンブローもあったので、気を引き締め直して明日は頑張りたいです。ホンダのホームコースでPPを獲れたこと、そしてブリヂストンタイヤの最後の予選でPPを獲ることができて、本当に光栄に思います」とマシンを降りた直後に喜びを語った。

 2番手にはロッテラー、3番手に野尻が続き、一貴が4番手に。可夢偉、オリベイラと続き、ポイントリーダーの石浦は7番となった。8番手には国本が続いている。