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スーパーフォーミュラ:予選日朝の走行はロッテラーが好発進。石浦4番手も、一貴は14番手

2015年11月07日 11:51  AUTOSPORT web

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予選日朝の走行でトップタイムをマークしたアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)
全日本選手権スーパーフォーミュラ第7戦鈴鹿は7日、予選日朝のフリー走行が行われ、アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)がトップタイムをマークした。

 いよいよ最終戦を迎えた2015年シーズンのスーパーフォーミュラ。チャンピオンの可能性を残すのは石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)、中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)、ロッテラー、そしてジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)の4人。石浦と一貴の日本人ふたりのみが自力戴冠が可能という状況で最終戦の週末を迎えた。

 朝のフリー走行は、くもり空のもと、気温18度、路面温度20度というコンディションのもとで午前9時15分からスタート。ドライコンディションのもと、トップタイムは開始直後の1分44秒台から、開始から10分ほどで1分40秒台まで短縮されていく。

 その後、伊沢拓也(REAL RACING)がセッション折り返しを前に1分40秒123をマークして首位に立つと、トップタイムの更新は一段落。各車それぞれのタイミングでコースインを繰り返す淡々とした展開となっていく。

 残り時間20分を切ったところで、アンドレア・カルダレッリ(LENOVO TEAM IMPUL)がデグナーふたつめでコースアウトし、スポンジバリアにクラッシュ。ただ、セッション続行のまま車両は回収されたため、最後まで赤旗中断なくセッションは展開した。

 その後、残り9分というところで、国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)がこの日最初の1分39秒となる1分39秒586をマーク。そして、残り5~6分を境に多くのマシンが再びコースインし、チェッカーに向けてアタックが行われていった。

 このセッションのトップとなったロッテラーは、序盤からタイムシート上位に名を連ね続け、チェッカー直前の最後のアタックで1分38秒951をマーク。最終的に21周を周回し、唯一1分38秒台に入れて朝の走行を首位で終えた。自力戴冠の可能性はすでに消滅しているロッテラーだが、前戦SUGOでのポール・トゥ・ウインから好調さが続いていることを窺わせた。

 2番手にはジェームス・ロシター(KONDO RACING)が入り、3番手にはこちらもタイムシート上位に名を連ね続けていたジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)が1分39秒289で入っている。オリベイラはこのセッションで17周を走行している。

 一方、ランキングリーダーの石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)は、セッション終盤までタイムシート下位に位置するような形となっていたものの、最後のアタックで1分39秒392をマーク。一時首位に躍り出るも、他車のタイムアップに伴って最終的には4番手。18周をこなして朝のセッションを終えている。

 また、石浦と同じく自力戴冠の可能性をもつ中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)は、終盤まで19番手に位置。チェッカー間際にアタックを行うも、1分40秒348で14番手にとどまった。タイヤの使用状況やコース上の状況など、アタック時の詳細は分からないものの、他のタイトルコンテンダー3人と比べると、朝の走行での出足は鈍った形となった。周回数は19周となった。

 2レース制で争われる今回の鈴鹿戦では、予選Q1の順位でレース1のグリッドが、予選Q3の順位でレース2のグリッドが決まる。特にQ1は、全19台が参加する中でポールポジションも争われることになるため、トラフィックの影響なども含め、いつも以上にはじめから見逃せない展開となりそうだ。

 そんなスーパーフォーミュラの予選は、13時30分より20分間のQ1が開始となる。