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『ハンガー・ゲーム』完結編、ワールドプレミア開催 J・ムーアが故P・S・ホフマンとの思い出語る

2015年11月07日 10:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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 全世界興収23億ドル超えのSFアクション映画『ハンガー・ゲーム』のシリーズ完結編となる、『ハンガー・ゲーム FINAL: レボリューション』のワールドプレミアが、11月4日(現地時間)に、映画のロケ地にもなったドイツ・ベルリンのソニー・センターにて開催された。


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 ワールドプレミアには、主演のジェニファー・ローレンスをはじめ、ジョシュ・ハッチャーソン、リアム・ヘムズワース、ジュリアン・ムーアらキャスト陣、監督を務めたフランシス・ローレンスらスタッフ陣が一堂に集結。


 レッドカーペットには、この日を待ち望んでいた熱狂的なファン約6000人が詰め掛け、キャストが登場すると、会場は黄色い声援に包まれた。シリーズ1作目からヒロインのカットニス・エヴァディーン役を務めているローレンスは、胸元が大胆に開いたディオールのオートクチュールのドレスを身に纏い登場。ローレンスらキャストとスタッフは、ファンからのサインや記念撮影にも丁寧に応じ、興奮のあまり泣き出すファンも続出した。


 ローレンスは、本作でシリーズが完結してしまうことについて、「カット二スのことが大好きなのに、もう2度と彼女を演じることができないと思うと悲しくなるわ」と語るも、作品については、「シリーズを締めくくるのに相応しいエンディング。ストーリーは緊迫していて、感情的にも大満足だったから、達成感を感じたわ。この作品が公開されることが、今とても嬉しいの」とコメント。公開を心待ちにしているファンに向けて、「みんなにこの作品を見てもらえることを楽しみにしているわ。絶対に満足してくれると思う。そして、いつもサポートしてくれるファンのみんなに本当に感謝しているの。いつも本当にありがとうって言いたいわ」と感謝の言葉を口にした。


 ローレンスと同じくシリーズ1作目から出演し続けている、ピータ・メラーク役のジョシュ・ハッチャーソンとゲイル・ホーソーン役のリアム・ヘムズワースも、それぞれ、「このシリーズに多くの年月をかけて、やっと今日プレミアを迎えられて、本当に嬉しいよ。すごく誇りに思えるし、僕にとってはシリーズのなかでも一番エキサイティングな作品だね。最終章ですべてが完結に向かい、ついに革命も終わる。とにかく最高だよ」(ハッチャーソン)、「シリーズを通して、素晴らしいスタッフやキャストと仕事ができた。シリーズが終わって、みんなと会えないと思うと、悪夢を見るほど激しいアクションシーンの撮影でさえ、恋しいな。フランシスはどの作品も素晴らしいものにしてくれたと思う。この場に来て、ファンたちがどれだけ期待しているか体感したよ」(ヘムズワース)と、シリーズ完結を迎えた心境を語った。


 前作『ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス』からの参加となったジュリアン・ムーアは、2014年2月に急逝し本作が遺作となったフィリップ・シーモア・ホフマンとの共演について、「誰もが皆そう感じたと思うけど、彼はすばらしい俳優だった。彼がいなくなって失ったものは大きいと思うけれど、彼と共演することができて光栄でした」と振り返った。


 シリーズ2作目の『ハンガー・ゲーム2』からメガホンを取り続けているローレンス監督は、作品の出来に関して、「すごく自信がある。何よりも今回は最後なのがいい。4作品中、3作品やってきて、うち2作品は続編に続く終わりで締めくくらないといけなかったからね。やっと“終わり”と感じられて、エモーショナルな要素がある作品を撮ることができて満足している」と自信たっぷりに語るも、完結編を世界に届ける心境を問われると、「ほろ苦い感情を抱いているよ。最高の満足感を感じているし、ファンに観てもらえるのは嬉しいけれど、キャラクターや、演じたみんなにお別れを言わなければならないというのは寂しいものだからね」とシリーズを終えることの寂しさも覗かせた。


 ローレンス監督は日本のファンに向けて、「日本のみなさん、こんにちは。シリーズを楽しんでくれると嬉しいよ。今回の最終章もすごく楽しいし、エモーショナルな要素もたくさん詰まっているんだ。絶対に満足できるはずだから、是非お楽しみください」とコメントを残している。(リアルサウンド編集部)