仕事や生活がうまくいかず、思い描いていた姿とは違う……。そんな想いが頭をよぎったことがある人もいるだろう。人生を立て直したくても、年齢的に間に合うのかと不安になる。
11月4日に女性向けコミュニティサイトのガールズちゃんねるに立ったのは、「30代で人生やり直すのは遅いですか?」というトピックだ。トピ主は現在30歳で、体調不良を理由に1年半前に会社を退職した後、現在はニートなのだという。
現状を「情けなくて情けなくて仕方がない」と嘆きつつ、再起を決意。「30代からやり直した方や、人生の先輩達からアドバイスが欲しい」と書き込んでいる。
「私29で無職ですが来年教員になります」
悩める人に対して「甘え」などと厳しい言葉が飛ぶこともあるネット空間だが、女性に寄せられたのはトピ主を激励するメッセージの数々だった。
「やり直そうとか、新しい事を始めるのに遅いなんてないですよ」「この先の人生で、今が一番若いがんばれ」といった声のほか、同じような年齢から人生をやり直したという体験談も寄せられている。
「私29で無職ですが来年教員になります。年齢なんて関係ない!」
「私も30まで2年無職期間があったけど、派遣から紹介派遣等で復帰できました」
「未経験でIT会社の正社員に転職したのが30代だったよ。拾ってくれる会社はあるよ。頑張れ!」
「夜の仕事をしていた」という人は年齢的に厳しさを感じ、38歳から看護学校に通い始め、40歳で准看護師の資格を取り、今では「そこそこもらってます」と明かす。「いくつになっても、遅いなんてない。あきらめなければ、大丈夫!」と励ましている。
病気で半分引きこもりになり、ブランクが生じたため社会復帰する勇気がなかったという女性は、「まずは求人サイトを眺めるところから始めよう」とアドバイス。トピ主と同じ境遇からハローワークの講座に通うなどして就職し、社会復帰して3年経つという。
「(トピ)主もできる。大丈夫だ。1日でも早く動くのが吉!主、頑張って!」
30歳ならまだ若い!「全然仕事あります」の声も
「30代はまだ若い」という意見もあがっていた。ハローワークの職業訓練に通ったという人は、周りに30~50歳の人が「ゴロゴロいた」という。それでもみな就職しており、訓練校の先生が職探しをサポートしてくれるため「30歳なら全然仕事あります!」と断言した。
40歳を過ぎてから宅建の資格をとって独立した人や、看護学生時代の後輩に43歳の人がいたという話も。母親が40代になって資格学校に通って簿記1級と税理士の勉強を始め、パートタイマーを経て税理士事務所で正社員として勤めているエピソードもあった。
元人事部を名乗る人からの書き込みもある。無職にはだらしない生活のイメージがあるため、空白期間をいかに前向きに捉えさせるかが重要と助言。退職理由には「前の会社のマイナスな事」を書かないといったアドバイスを寄せた。
現職の人事も、病気療養や家族の介護などは問題にならないと指摘。しかし、「何となく働くの嫌だから」という人は、すぐ辞めるそうだからという理由で採用されにくいという。トピ主の場合は、その点はクリアしそうだ。
翌11月5日、トピ主は「皆様コメントありがとうございます」と投稿。多くの人に励まされたこともあり、すでに転職エージェントへの登録を済まし、履歴書も書いたという。ハローワークへも向かうといい、「自分が今までやってきたことを踏まえて採用していただける会社を探します」と前向きな気持ちになったようだ。
あわせてよみたい:一流私大卒でスーパーのアルバイトに応募したら変に思われる?