ヤルノ・トゥルーリがフォーミュラEのドライバーとして、今週末のプトラジャヤePrixに参戦することになった。
昨年、F1優勝経験者として最初にフォーミュラEへの参戦を果たしたトゥルーリ。しかも、自らのチームを率いる“ふた役”での挑戦であった。しかし今季は、チームのシートをビタントニオ・リウッツィとサルバドール・デュランに託し、自らはチームのマネジメントに徹することになっていた。
ただ、チームの状況は芳しくなく、今季はオフシーズンテストでほとんど走行できずに開幕戦を迎えざるを得なかったばかりか、その開幕戦にも、中国の税関でパーツの一部が没収されてしまったため、欠場を余儀なくされてしまった。第2戦プトラジャヤePrixには出走できるとチームは確信しているが、トゥルーリ曰く「デュランが契約違反をした」ために、トゥルーリ自身がその代役を務めるという。
「ギリギリになって(出走できない)という連絡が入ったんだ。代わりのドライバーを探したんだけど、誰も適任がいなかった。だから、私が彼の代理を務めるしかないんだ」
今季のフォーミュラEは、年間を通じて1台のマシンにつき2名のドライバーまでしか乗ることができないと規定されている。しかし、トゥルーリの復帰は、開幕戦に出走していないことで、ドライバー交代には数えられないものと見られる。
トゥルーリは昨年フォーミュラEの第1シーズンの全戦に出走。最高位4位(プンタ・デル・エステePrix)と1回のポールポジション獲得(ベルリンePrix)を果たしている。