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ダイエット中でもスイーツを楽しむコツ

2015年11月06日 00:02  オズモール

オズモール

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やせたいのなら甘いものはひかえたほうがいいのはわかっているけれど、ガマンできないときも…。そこで、そんな女子のためにダイエット中でもスイーツを楽しむコツを、満尾クリニック院長の満尾正さんに聞いた。まずはスイーツを食べるのに適したタイミングってあるの?

「どうしても甘いものを食べたければ、昼食後から夕方までの間に、少しだけ食べるといいでしょう。ただし、食事代わりや空腹をまぎらわせるために食べることは避けてください」(同)

甘いものとは、食後に血糖値が上がりやすいもの。空腹時には血液中のブドウ糖が少なくなっているため、低血糖の状態になっているそう。そのときに甘いものを食べると、血糖値が急上昇し、インスリンというホルモンがすい臓から過剰に分泌される。そうなると、スイーツの糖分が体内に吸収され、脂肪として蓄積されやすくなるとか。

「太らないカラダ作りで大切なのは、血糖値の上昇をゆるやかにすることです。“朝は糖質を摂ったほうがいいので、甘いものもOK”という考え方もありますが、これは血糖値の急上昇を招くのでダイエット中は避けましょう」(同)

朝に甘いものが欲しければ、朝食を食べ終わってから、食物繊維やビタミンなども一緒に摂れる生のフルーツをとるのがベターとか。一方、夜は果物も含めたすべての甘いものを避けるべき。エネルギーを必要としなくなる夜は、糖質がすべて脂肪になってしまうからだそう。

「そもそも甘いものには中毒性があり、食べれば食べるほど、さらに食べたくなってしまうもの。白砂糖のように、精製されて不純物を取り除いた純度の高い糖分が体内に取り込まれると、脳が心地よく感じて“もっと欲しい”と要求します。甘いものを食べる癖をつけると、食べないと気がすまなくなるのはこのためです」(同)

また、ダイエット中の間食は、本当は甘いものを避けて、糖質をあまり含まないナッツやするめ、昆布のような、甘みがなくて硬いものを食べるのがベストとか。

「インスリンの過剰な分泌を抑えることができるうえ、かむことで満腹中枢が刺激されて満足感も得やすくなります」(同)

スイーツを毎日食べている人は、週末だけのごほうびにしたりするなど、頻度を少しずつ減らして。どうしても甘いものが欲しければ、空腹時を避けて昼間に少しつまむ程度にとどめておこう。


満尾 正
満尾クリニック(渋谷区広尾)院長・医学博士。北海道大学医学部卒業。杏林大学で救急救命医療、ハーバード大学で外科代謝栄養研究に従事後、救急振興財団東京研修所教授を経て、2002年満尾クリニック開設。日本抗加齢医学会理事、日本キレーション普及協会代表。