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世界で活躍するデザイナー阿部千登勢や森川マサノリに栄冠「毎日ファッション大賞」授賞式開催

2015年11月05日 19:52  Fashionsnap.com

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大賞を受賞した「sacai」デザイナー阿部千登勢 Image by: Fashionsnap.com
2015年度「毎日ファッション大賞」の授賞式が11月5日、日本橋三井ホールで開催された。年間を通じてファッション活動で優れた成果を上げた個人や団体を顕彰する賞で、今年で33回目。2007年以来2度目の大賞を受賞した「サカイ(sacai)」のデザイナー阿部千登勢の他、パリコレクションに進出している「クリスチャン ダダ(CHRISTIAN DADA)」の森川マサノリや、NYを拠点とするパターンメーカーoomaru seisakusho 2, inc(大丸製作所2)の大丸隆平、海外の高級メゾンに高く評価されている第一織物株式会社、そしてフランスの高級メゾン「ディオール(Dior)」など、グローバル規模で活躍している人や企業が讃えられた。

世界で活躍するサカイ阿部千登勢やクリスチャンダダ森川マサノリに栄冠の画像を拡大

 大賞の阿部千登勢は、コム デ ギャルソンで経験を積んだ後、1999年に「sacai」をスタート。「日常の上に成り立つデザイン」をブランドコンセプトに2011年からパリでランウェイショーを開催し、「NikeLab」とのカプセルコレクションを発表するなど精力的に活動している。近年では特に海外で販売を広げ、特に「この1年の活躍は群を抜く」という理由から選考委員の全会一致で大賞に選ばれた阿部は、作り手やスタッフらに感謝の意を述べると共に「見たことがない景色を追い続け、感動を与えられるように、日々の積み重ねが将来につながると信じて明日からまた地道に進んでいきます」とコメントした。
 「メイドインジャパンを次世代につなげていきたい」という展望を掲げる大丸隆平は、主にNYにおいて日本の技術による「想像を超えたものづくり」が評価され、鯨岡阿美子賞に輝いた。第一織物は、独自の超高密度合繊織物を世界中に販売しながら小規模生産にも対応している点が評価されて特別賞を受け、「ディオール」は東京でショーや展覧会を開催し日本とのつながりを深めたことなどから「話題賞」を受賞した。新人賞・資生堂奨励賞を受賞したデザイナー森川マサノリは「これからも世界で戦うために挑戦し続けたい」と語り、奨励金100万円が贈られると共に授賞式の会場で新作コレクションのランウェイショーを開催した。