トップへ

ディズニー最新作『ザ・ブリザード』公開決定 史上、最も不可能と言われた救出ミッションを描く

2015年11月05日 12:11  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

 アメリカ沿岸警備隊(コーストガード)史上、最も偉大で最も不可能な救出ミッションとして語り継がれている真実の物語【SSペンドルトン号の救出劇】を描いたディズニー映画『ザ・ブリザード』の全国公開が、2016年2月27日(土)に決定した。


参考:ディズニー/ピクサー最新作『アーロと少年』ポスター&特別映像を公開 映像には歴代キャラも


 荒れ狂う真冬のブリザードに翻弄され、二つに裂けた巨大タンカーに残された生存者32人の救出に、たった4人の沿岸警備隊が全長11m弱・定員12人の木製の小型救助艇で挑んだ、奇跡の実話である本作。この救出ミッションが、アメリカ沿岸警備隊(コーストガード)史上最も不可能と語られているのは、以下の大きな4つの理由からである。


不可能な理由1:この海域を襲った史上最大級のブリザードは、鋼鉄製の巨大タンカーをいとも簡単に真っ二つにし、乗組員の命を奪おうとしている。しかし、救出に向かった小型救助艇は木製。強度、大きさ共に耐えられるはずか無い。


不可能な理由2:過酷な状況の中、小型救助艇のコンパスは壊れてしまう。真冬、そして漆黒の大西洋沖で、救助を待つ真っ二つのタンカーを見つけること、さらに、帰る方向すら探しだす術もない。さらに船長のバーニーは1年前、この海域で8人を救えなかった苦いトラウマがある。


不可能な理由3:真っ二つになった巨大タンカーが沈むまでに残された時間は約3時間。浮かせ続ける方法がない。しかも、風速40mの雨と雪交じりの強風、最大20mを超える高波の中で。


不可能な理由4:タンカーの生存者32人+救助に出たコーストガード4人=36人。小型救助艇の定員12人。それでは小型救助艇の定員オーバーとなってしまう残り24人の救出方法は?


 当時、たった4人で不可能な救出ミッションに挑んだ船長バーニー・ウェーバーが、その生涯を終えた翌々年の2010年に発表されたノンフィクション小説は、発売と同時に全米で話題となり、映画化が決定した。映画はデジタル3D™とIMAX®でも上映され、体験型のアクション・ムービーとして楽しめるとのこと。


 小型救助艇の船長バーニー役を、『スター・トレック』シリーズで人気を博したクリス・パインが演じるほか、エリック・バナ、ケイシー・アフレック、ベン・フォスターらが出演する。脚本は、『8mile』でアカデミー賞にノミネートされたスコット・シルヴァーと、アカデミー賞2部門を受賞した『ザ・ファイター』のエリック・ジョンソンとポール・タマシー。監督は、『ラースと、その彼女』で注目され、インド人初のメジャーリーガー誕生の実話を描いた『ミリオンダラー・アーム』で、その手腕を発揮したクレイグ・ギレスピーが担当している。