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悪女役が話題の菜々緒「ホッとする」のは街で声かけられた瞬間

2015年11月05日 09:00  週刊女性PRIME

週刊女性PRIME

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「救いようのない悪役を演じました。依頼が来たときは“よし、きた!”って思いましたね(笑い)」 すっかり“悪女役”のイメージが定着した菜々緒が、映画『グラスホッパー』(11月7日全国公開)で、罵声あり、全力疾走あり、殺しありの裏社会に生きるヤンキーセレブを演じる。 「こういう役をファンのみなさんが楽しみにしてくれているので“これは頑張らなきゃ”と気合が入りました。 ただ、これまでは一般社会にいる強い女性を演じることが多かったんです。悪の組織にいる人間を演じるのは、これが初めてだったので、“悪女”としてさらにレベルアップできたかなと(笑い)」 本作では、裏社会を牛耳る組織のボスの腹心として、生田斗真演じる主人公の鈴木を徹底的に追い詰める。銃を撃つシーンは迫力大! 「銃を手にしたの、初めてだったんです。すっごく怖かった。でも私が演じるのは銃を撃ちなれている人間なので、監督からはまばたきもしないでほしいって言われて。恐怖が顔に出ないよう、かなり神経を遣いました」 こんなに悪役がハマる女優さんもいまどき珍しい。 「でも、街を歩いていると今でも声をかけてくださる方がいるんです。そのときは“まだ声をかけてもらえるんだ、よかった”って、ちょっとホッとします(笑い)」 強そうに見えても彼女もひとりの人間。凹むこともあるそうだが……。 「あるとき気づいたんですよ。“このつらい気持ちをカメラの前だったら生かせるじゃん”って。人前ではなかなかつらい感情って出せませんよね。でも、お芝居になら生かせる。負の感情はストックしておいて、カメラが回ったときにウワ~ッて出します」 もし弱音を見せられたり、少しでも優しくされたら、そのギャップで好きになっちゃいそう! そう伝えると「じゃぁ、優しくしちゃお~っと(笑い)」とニッコリ。 「悪女や強いキャラクターは“やっぱり菜々緒にしかできないね”って言われるように、とことん追求していきたいと思っているんです。 最近はキックボクシングにハマってるんですが、いずれそういう役がくるだろうと思って(笑い)。あと、まだやったことのない舞台にも今後は挑戦していきたいです」 撮影/高梨俊浩