マクラーレンで長く上級エンジニアを務めたフィル・プリューがメルセデスに移籍することが決まったと報じられている。
Motorsport.comによると、来年からプリューは、メルセデスF1チームのパワーユニットをデザイン、製造するメルセデスAMGハイパフォーマンス・パワートレインズでチーフエンジニアのポジションに就くということだ。
プリューは数週間前からマクラーレンでの職務を行っておらず、今は“ガーデニング休暇”中、来年1月1日からメルセデスの一員になると伝えられている。
プリューは1997年にマクラーレンに加入、レースチームの要ともいえる存在で、長年上級エンジニアの役割を果たしてきた。その間に、現在メルセデスの技術部門を統括するエグゼクティブディレクターを務めるパディ・ロウやルイス・ハミルトンと共に働いた経験を持つ。
マクラーレンは今年パワーユニットをメルセデスからホンダにスイッチしたが、相次ぐトラブルに悩まされ、残り2戦の段階でランキング9位に沈んでいる。最近マクラーレンはシャンドンやヒルトン・ワールドワイドとのパートナー契約を発表しているものの、今季末でジョニー・ウォーカーやサンタンデールの支援を失うともいわれており、成績不振が今後財政面に大きく影響することも予想されている。