ウイリアムズは4日、同チームのテストドライバーを務めるスージー・ウォルフが2015年シーズンをもってモータースポーツの競技から引退することを発表した。
スージーは2012年4月にウイリアムズの開発ドライバーに任命されて以来、チームの一員として貢献、今年は公式テストドライバーに昇格していた。チームは、彼女の働きがFW35、FW36、FW37の開発に大いに役立ったと感謝の意を示している。
2014年イギリスGPではFP1デビューを果たし、20年ぶりにF1グランプリウイークエンドの公式セッションに女性ドライバーが参加するという意味でも注目を浴びた。
「この数年、私にチャンスを与えてくれたウイリアムズに感謝します。そのおかげでF1マシンに乗るという夢をかなえることができました」とスージー。
「チームの皆と働くのは素晴らしい経験でした。ウイリアムズでの私の旅にかかわってくれたすべての人たちにお礼を言いたいと思います」
「この章を終え、新しいチャレンジに臨むのを楽しみにしています」
チーム副代表、クレア・ウイリアムズは、スージーに対する感謝の言葉を次のように語っている。
「この数年、スージーと一緒に働き、彼女がこのチームの中でドライバーとして成長するのを見守ることができたのは、大きな喜びです」
「彼女のフィードバックとマシンに関する知識は、私たちの最近の活躍に大きく役立ちました」
「彼女が去ることを残念に思います。長年の努力に感謝し、今後の活躍を祈ります」
「もちろん、レース・オブ・チャンピオンズに出場するスージーとフェリペ(・マッサ)をサポートし、彼女が素晴らしい週末の中で最後のレースを走るのを見守りたいと思います」
イギリス出身、現在32歳のスージーは、フォーミュラ・ルノー、F3を経て2006年からDTMに参戦、2012年からF1の開発/テストドライバーを務めていた。夫は以前ウイリアムズの株主および役員を務め、現在メルセデス・モータースポーツのボスであるトト・ウォルフ。
10月初め、スージーは、今年のレース・オブ・チャンピオンズに参加することを明らかにした。レース・オブ・チャンピオンズは11月20、21日にロンドンで開催される。