2015年のGP2チャンピオンでありマクラーレンの育成ドライバーであるストフェル・バンドーンが、来年F1レースシートを確保できなければ日本のスーパーフォーミュラに参戦する可能性があると認めた。
ベルギー出身23歳のバンドーンは、マクラーレンの若手育成プログラムのメンバーで、今年は同チームのテストドライバーを務めつつ、GP2にARTから参戦、圧倒的強さで2ラウンドを残しロシア戦でタイトルを獲得した。
マクラーレン・ホンダは来季、フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンを引き続きレースドライバーとして走らせるため、バンドーンがF1でレースシートを獲得するには他のチームと契約するしかない。しかしすでにほとんどのチームが来季ラインアップを決定しており、残っているのはマノー・マルシャの2席のみとなっている。
F1昇格の可能性が低くなってきているなか、マクラーレンは来年バンドーンを同チームのリザーブドライバーの座に据えた上で、将来のF1参戦のためにレース経験を積ませたい考えであり、活動の場として日本のスーパーフォーミュラを検討していると報じられていた。
最近バンドーン自身が、スーパーフォーミュラが選択肢のひとつであることを認めたとMotorsport.comが報じた。
2016年のプランについて聞かれたバンドーンは次のようにコメントしている。
「来年絶対にどこかでレースをしたい。でもまだどこでするかは分からないんだ。いくつか選択肢があって、交渉しているところだ」
「たぶんマクラーレンのリザーブドライバーを務めることになる。いいポジションだと思うよ。でもレースもしたい。レースの勘を失わないためにね」
スーパーフォーミュラに関心があるかと聞かれたバンドーンは「いいマシンなのは間違いない。GP2と少なくとも同じか、それより速いかもしれない」と答えた。
「スーパーフォーミュラはとても速いと思う。馬力はそれほどでもない。でもコーナリングスピードがかなりよさそうだし、今のF1より間違いなく速い」
「だからもし来年リザーブドライバーを務めるなら、スーパーフォーミュラは選択肢のひとつになる。でも参戦するかどうかはまだ決まっていない」
バンドーンのスーパーフォーミュラ参戦のうわさが報じられた10月半ば、白井裕JRP社長とホンダの佐伯昌浩スーパーフォーミュラ・プロジェクトリーダーはそれぞれ歓迎の意を示している。