研究者のひとりである内科医Christopher W. Kerr氏は、「死の直前にこのような経験をすることで、患者は死を受け入れて恐怖がなくなっていくのです。つまり臨死体験はとても意味のあるものです。2013年に行われた調査では、死者の訪問を受けた89%の患者が安らかな死を迎えたと報告されています」と語る。しかしながらこれは薬の副作用や精神錯乱によって起こる幻覚にすぎないとして、患者に何らかの処置を施す医者も多いという。誰もが迎える“死”。一度じっくり向き合って考えてみるのもいいのかもしれない。