2015年11月02日 19:11 弁護士ドットコム
福袋を買うときは、中身が自分好みでなくても、販売価格よりも「お得」を信じて購入する人は多いだろう。家電量販店大手の株式会社ノジマが運営するショッピングサイト「ノジマオンライン」で販売された「お楽しみ箱」(5400円)にも当然、家電ファンたちは期待した。
【関連記事:ラーメン屋で「1杯130円」のライスだけ注文する客・・・店は断ることができる?】
10月に販売されたこの「お楽しみ箱」で、1等は「SONYプレイステーション4本体+プレイステーションVITA本体」、2等には「空撮対応小型ドローン」、3等に「お楽しみ箱(トータル10,000円以上の商品詰め合わせ)」と豪華なセレクションだ。そして「参加賞」として、「いずれかが外れても 必ず使える生活必需品もらえる」が並んでいた。
そんな期待を集めた「豪華商品当たるかも? Wチャンスつきノジマオンラインお楽しみ箱」だったが、10月末、商品が届き始めると、ツイッターや商品のレビュー欄には、「電気屋さんで初めてこの類のものを買って水を貰うとは思いませんでした」など、戸惑いの声が並んだのである。
一体、何が起こったのだろうか?
ノジマの広報担当者は11月2日、弁護士ドットコムニュースの取材に対し「販売した商品について説明がたりず、誤解を与えるような表現があった点について、申し訳ないと考えています」と、神妙な様子で語った。
「お楽しみ箱は今年2月くらいから毎月、実施した人気企画でした。これまでは、1等にダイソン社製の掃除機、それ以外を『1万円分の詰め合わせ』とするなど、どなたも損をしないように用意してきました。
今回(10月実施分)は、上位商品数を増やすかわりに、(参加賞というかたちで、商品の価格に)差をつける初めての方法でした」
担当者によれば、今回は204個を販売。1等(4~5万円相当)は1名、2等(1万円相当)は3名、3等(1万円相当)は150名が当選した。残る50名に、3000円相当の「ミネラルウォーター」(500ml×24本)が届いたそうだ。
しかし、ミネラルウォーターの「当選者」に対して、ノジマ社側も対応をしていた。
「お水があたった方には、お一人、一人にご連絡し、謝罪とともに5400円分のポイントをお返ししています。お叱りのお声もいただいていますが、ご納得、お許しをいただいている次第でもあります。
今後、企画を再開する場合には、弁護士とも相談しながら、問題がないようきちんと表示をするなど、みなさんにご納得いただいた上でおこなっていきたいと考えております」
今回の試みは、波紋を呼んだようだが、商品レビューには「外れましたが、購入金額以上の品は入っていました」、「今回も駄目でしたがまた購入します」などの声もあった。
(弁護士ドットコムニュース)