レイバーネットのサイトに、2015年8月にNPO法人労働相談センターと東部労組に寄せられた「職場のいじめ」相談メールのまとめが掲載されている。
いつもながら頭が痛くなるようなパワハラばかりで、なぜこんな悪人が生き延びているのかという感が否めない。ある相談者は土日出張の振替休日や有給休暇を申請すると、上司が暴言を吐いた上、嫌がらせをしてくるようになったという。
「この会社では、そういったものは取れないルールになっている。みんなそうしている。お前は異端だ」
「みんな苦しんでいる。助けて下さい」と悲痛な相談も
人を雇う限り、この国の法律を守らなければならないことを上司は知らないのだろうか。横暴なオーナー社長から嫌がらせを受けている社員の、悲痛な叫びもあった。
「勤務時間が、朝8時半から夜8時。休みは週1日だけ。残業代は固定分しかでない。社長は『おまえふざけるな』『いい加減にしろ』と暴言をふるい、逆らう社員を最近では7人も次々に辞めさせている。みんな苦しんでいる。助けて下さい」
ここまで過酷な環境であれば、いっそ辞めさせてもらって別の職場で働いた方がいいと思うのだが……。職場で集団いじめのような目に遭っている人もいた。
「派遣社員。派遣先の複数の社員から執拗ないじめにあっている。大声で怒鳴られ、50キロの物をひとりで運ぶ労働を命じられ、困っていても社員は誰も助けてくれず、逆になじる。社員は頻繁にタバコ休憩をして(いるのに)、私には休憩がない」
一方で、いい上司は長生きできないのかと思える相談もある。ある相談者によると、お世話になっていた上司が突然死してしまった。とても悲しい思いをしていると、本社からこんな口止めをされてショックを受けているという。
「警察に過労の可能性があると言うな、残業をしていたと言うな」
その後どうなったのかは不明だが、こうしたブラック企業をなくしていかなければ労働者に明日はない。
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