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新規F1参戦のアメリカンチーム、2人目のドライバーを発表

2015年10月31日 12:31  AUTOSPORT web

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新生ハースから来季F1復帰することが決まったエステバン・グティエレス
ハースF1チームは、エステバン・グティエレスが2016年にロマン・グロージャンのチームメイトを務めることを正式に発表した。

 23年ぶりのメキシコGPが幕を開けた30日、ハースF1のドライバー発表会がメキシコシティのソウマヤ美術館で開かれ、フェラーリのチームウエアをまとったメキシコ人ドライバーのグティエレスがふたり目のドライバーとして正式にアナウンスされた。

 この日の発表会にはオーナーのジーン・ハースと共にチーム代表を務めるギュンター・シュタイナー、そしてグティエレスの個人支援者でもある同国の大富豪カルロス・スリムJr.が同席したほか、フェラーリのチーム代表を務めるマウリツィオ・アリバベーネも会場に姿を見せた。

「ドライバーとして僕がこのチームに貢献できるという可能性を信じてくれたジーンには非常に感謝している」とグティエレス。
「僕も我々が大きな成果を達成できると感じている」
「僕はレースに復帰することを願っているが、これは僕のキャリアにおいて最も重要な年にもなる。それでも僕らは素晴らしい成功を共に分かち合うことができると確信しているんだ」

 2010年にGP3チャンピオンに輝いたグティエレスは、GP2で2シーズンを過ごした後、2013年にザウバーからF1にデビュー。ただ、この年チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグが51ポイントを獲得したのに対して、グティエレスは日本GPで記録した7位6ポイントだけで、2年目の2014年もチームの低迷でポイント獲得は果たせなかった。

 しかしながら、チームオーナーのジーン・ハースはグティエレスがチームの向上を後押しすると語っている。
「彼は2013年と2014年にF1でレースをした経験があり、現在はフェラーリのリザーブリストに名を連ねている。よって我々は彼がチームを後押ししてくれるという可能性を感じている」

 またチームを指揮するシュタイナーは、グティエレスが早くからハースを競争的なチームにするのを手助けすると確信している。
「すべてはうまくいっている」とシュタイナー。
「毎日のように問題はあるが、我々には我々のために働いてくれる素晴らしい人々がおり、フェラーリとの技術的な提携もうまくいっている」
「エステバンはザウバーでF1を経験し、フェラーリでさらに多くを学んだ」

 ハースは 先月30日に現ロータスのロマン・グロージャンとの契約を発表している。彼らは、新規参戦にあたりフェラーリのパワーユニットを搭載するだけでなく、規則で許されているその他多くのパーツもフェラーリから供給を受けることになっている。