スーパGT第7戦は31日、オートポリスで午前9時00分から公式練習が行われ、GT500クラスではD'station ADVAN GT-Rがトップタイムをマークし、2番手にKeePer TOM'S RC F、3番手にカルソニック IMPUL GT-Rと続いた。
気温8度、路面温度13度、青空が広がるコンディションの中、コースオープンとともに各車が続々とコースインしていく。しかし、前回のSUGOで優勝を果たしたランキング2位のRAYBRIG NSX CONCEPT-GTだけはアクシデントかトラブルか、ガレージに留まりボンネットを解放して作業を行いセッションスタートの走行は叶わなかった。
セッション開始から5分、第1ヘアピンの手前でEpson NSX CONCEPT-GTが姿勢を崩しリヤからクラッシュバリアに激突するクラッシュが発生。中嶋大輔はマーシャルによってマシンからすぐに下ろされたが、車両回収のために赤旗が提示され、GT500クラスはタイム計測が行われる前にピットに戻ることとなった。
赤旗は18分間で解除となると、ようやくGT500クラスもタイム計測がスタート。序盤はMOTUL AUTECH GT-Rの松田次生とKeePer TOM'S RC Fのアンドレア・カルダレッリがトップを入れ替えながらセッションが進む。セッション再開から10分程でカルソニック IMPUL GT-Rのジョアオ-パオロ・デ・オリベイラが1分33秒982のタイムを記録すると、2番手にはS Road MOLA GT-Rが続きGT-R勢のワン・ツーとなった。
その後は大きな混乱もなく、各車が走行を続ける。公式練習が開始してから50分というところで、ガレージで作業を続けていたRAYBRIGがようやくコースイン。伊沢拓也がこの日最初の走行を担当した。また、開始から1時間が経過した10時を過ぎると、序盤のクラッシュによりガレージで作業を行っていたEpsonも修復が完了して走行をスタート。ようやく全車がコース上に揃うこととなった。この時点でトップタイムはカルソニック、2番手にPETRONAS TOM'S RC Fが続き、以降はKeePer、MOTUL、S Road、ZENT CERUMO RC Fとチャンピオン争いを繰り広げるチームが上位を占めた。
10時35分からはGT500クラスの専有走行が行われると、10分間の走行の中で、続々とトップタイムが入れ替わった。まずDENSO KOBELCO SARD RC Fのヘイキ・コバライネンが1分33秒902をマークし、これまでリーダーボード首位にいたカルソニックを上回りトップを奪取。続いて、セッション終了残り1分となると、再びカルソニックのオリベイラが自己ベストを更新してDENSOを上回り首位へ。しかし、カルソニックの後ろから来ていたD'station ADVAN GT-Rの佐々木大樹がオリベイラのタイムをコンマ2秒上回るタイムを記録し、このタイムがそのまま公式練習のトップタイム。そしてチェッカーが振られると、2番手にはKeePer、3番手にカルソニックという公式練習のトップ3となった。
チャンピオン争いを繰り広げるチームでは、S Roadが10番手、MOTULは13番手とセッション序盤は上位につけていたミシュラン勢が専有走行の時間帯ではタイムを更新することができずにセッションを終えた。この占有走行の時の何を試していたのか、気になるところだ。ランキング2位につけるRAYBRIGは自己ベストタイムを更新するものの、最終順位は11番手。公式練習最初の50分で走行できなかった、その影響は午後の予選あるのか。スーパーGT第7戦オートポリスのGT500クラス公式予選は13時50分よりスタートする。