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20代独身OL「専業主婦ってラクそう」に40代主婦が激怒「悔しい! しゃくに障る」

2015年10月29日 18:40  キャリコネニュース

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夫の稼ぎで生活し、家事や育児をして過ごす「専業主婦」という生き方。職場のストレスにもさらされず、ヒマをもてあまして好きなことをやっているイメージがあるためか、うらやましがられたり、時にはイヤミを言われたりすることもあるようだ。

10月27日朝の「白熱ライブ ビビット」(TBS)では「専業主婦って本当に幸せ?」と題した特集を放送。専業主婦を取り巻く周囲の声を取り上げるとともに、専業主婦からの「決してラクじゃない」という反論の声を拾っていた。

専業主婦願望は結局「外が厳しいから」?

いま働く女性の間では、「専業主婦願望」が高まっている。ソニー生命の「女性の活躍に関する調査2015」によると、働く女性499人のうち「本当は専業主婦になりたい」と答えた人は、「非常にそう思う」(15.6%)と「ややそう思う」(17.8%)を加えると33.4%。実に3人に1人にものぼるという。

さらに20代に限定すると「非常にそう思う」(21.8%)と「ややそう思う」(20.0%)で41.8%となり4割を超えている。その一方で内閣府の調査では、2014年時点で専業主婦世帯(720万)は共働き世帯(1077万)の7割程度しかない。

ジャーナリストの白河桃子氏は、専業主婦願望の高まりを「幸せだというより、ラクそうだと思っている。外が厳しいので、ウチにいたいという消極的選択」と分析しつつ、それを実現することの難しさをこう指摘する。

「いまは、専業主婦にしてくれるような男性に出会うことすら珍しい。ですから20代の女性にとっては、専業主婦こそが希少なものなんですね」

街のアンケート結果でも、20代が憧れる理想の専業主婦イメージは「ラクそう」「夫が亭主関白じゃない人」「寝たいときに寝られる」「お昼は友達とランチ→ヨガ→エステ」といった夢か妄想のようなものばかり。

「夫の収入は700~800万円」というイメージがあがると、テリー伊藤が「ふざけんな! こんなのあるわけないじゃないか!」と激怒。真矢ミキも、イケてる主婦がラクなところやキレイなところをアピールする「SNSの影響」が大きく、実態ではないと推測した。

「こんなもの食べたくない」という横暴夫にも悩まされ

また番組には、40代と50代の専業主婦4人が登場。周囲の無理解や偏見に悩まされていると憤っていた。ある主婦は「お昼はお友達とランチ」というイメージに対し、

「お昼なんかは結局残り物で、家事が終わってからやっと昼過ぎなんかに食べて、その後、幼稚園とかだと子どもを迎えに行ったり」

と全否定。他の主婦からも「自分でも常にずっと動いていて、会社の仕事とは違いますけど、仕事はしていると思うんですね」「忙しいですよね」「楽じゃないです、やっぱり」「悔しいというか、しゃくに障るというか」という声があがった。

またある主婦は、帰宅した夫に夕食を出したところ「こんなもん食べたくないから、そばでも買って来い」と言われたと憤慨。さらに、せっかく夕食を作っても食べてきたからいらないと言われたというエピソードも「あるある」「連絡欲しいですよね」と共感を呼んでいた。

番組では、専業主婦の視聴者から寄せられた「周囲からのイヤミ」も紹介。久しぶりに会った大学の同級生から「え!? 専業? 毎日何してるの? することないでしょ? そんな生活してたら世間に取り残されるよ」と言われて傷ついたという話もあった。

娘の無駄遣いをたしなめたところ「ママ、お金稼いでないじゃん」と口ごたえされた人もいた。夫から「俺が養っているんだから言うとおりにしろ」という言動をされた人もいる。これでは無償で家事を担っている苦労が報われないと嘆く気持ちも理解できる。

視聴者から「おのれの存在を揺るがす特集」という声も

結局、夢のような専業主婦幻想を実現できるのは、飛びぬけて裕福な夫を持った限られた妻だけということか。そんな夫を捕まえるには、妻側にも高いハードルが設けられる。

番組のコアの視聴者である専業主婦への批判も取り上げた今回の特集に、驚くとともに違和感を覚えた人もいるようだ。ある視聴者は「ビビット、おのれの存在を揺るがす特集をする」とツイッターに投稿。自分も収入の多い女性のヒモになりたいと発言したテリー伊藤に、

「専業主婦が多数見る番組で、専業主婦フォローしなくてどうすんだ」

と呆れていた。その一方で「私の場合は、超ラクしてダラダラしていたから申し訳ない」と、中にはイメージどおりの専業主婦もいると明かす人がいた。

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