ドキュメンタリー映画『放射線を浴びたX年後2』が、11月7日から愛媛・松山のシネマサンシャイン大街道、11月21日から東京・ポレポレ東中野ほか全国で順次公開される。
同作は、1946年から1962年にかけて太平洋上で100回以上行われた核実験の実態を追う2012年公開のドキュメンタリー『放射線を浴びたX年後』の第2弾。核実験は中部太平洋のマーシャル諸島のビキニ環礁やクリスマス島、ジョンストン島などで行われ、1954年の水爆実験「ブラボー実験」では、広島に落とされた原爆の1000倍以上の破壊力を持つという爆発が発生。近海で操業中だった遠洋マグロ漁船「第五福竜丸」の乗組員23人が被爆するという事件が起こった。
第2弾では、愛媛・松山に本社を置くローカル局・南海放送のチームが前作に引き続いて高知・室戸などで取材する様子を捉える。前作を見たことで「父の死に半世紀前の太平洋核実験が関係していたかもしれない」と疑問を抱いた元漁師の遺族や、同じく父の死に疑問を抱いた漫画家・和気一作らに取材を行う。さらに取材チームが1950年代に高い放射性物質が測定された沖縄、京都、山形の9か所を訪れ、独自に土壌調査を実施し、核実験が日本各地におよぼした影響を問う。
なおシネマサンシャイン大街道およびポレポレ東中野での上映期間中には、監督らによるトークイベントが開催予定。詳細は同作のオフィシャルサイトで確認しよう。