女性向け掲示板のガールズちゃんねるに、こんな質問が載っていました。相談者は就職活動中の学生。春から何十社も受けて、やっとひとつの会社に内定がもらえそうですが、周囲から反対されていて悩んでいるのだそうです。
その理由は、面接で「若い会社なので賞与は期待しないでほしい」と言われたため。自分としてはやりたい仕事だし、働く環境もよさそうなので「まあしょうがないかな」と思っていたのですが、親や親戚は違う意見です。
「ボーナスがない会社なんてやめとけ! 将来困る!」
「就職浪人してでもボーナスのある会社に入れ!」
ボーナスなしでは「貯金できない」という人もいるが
相談者は「ボーナスってそんなに大事ですか?」と意見を聞いていますが、ユーザーのコメントは賛否両論状態。まずは親や親戚を支持する意見は、こんな感じです。
「絶対辞めた方がいいです。貯金するためにもボーナスが必要です。ボーナスないと後々後悔するよ」
「転職してボーナスの有り難みがわかったよ。今までよくボーナスなしで働いてたな、と。時間の無駄だったと思う」
その一方で「年収で考えた方がいいかもね」という人もいます。ボーナスはなくても「月々の給料でトータルいくら貰えるのか」が大事というのです。
もともと「ボーナス(賞与)」とは、会社の業績が予想以上によかった場合に支払われる特別報奨金のようなもの。しかし日本では古来お盆と年末に奉公人に小遣いを配る風習の名残で、人件費を分割して支払っているにすぎません。逆に「賞与」をあてにすることのリスクを指摘する人もいます。
「でも賞与って今は出ても、そのうち出なくなる可能性もあるから。それだけで判断は危なくないですか」
「急に減ったり、なくなったりする会社もあるからね。うちの旦那がそう」
賞与の支払義務はない。親世代への批判も
雇用契約書には月の給与は記載されていますが、賞与については普通「あり」「年2回」などとしか書かれていません。つまり給与のように、法律で支給が義務付けられているわけではないのです。
給与を差し置いて賞与を重視するのは、本末転倒と言えるでしょう。ユーザーからも「親や親戚世代はボーナスありが当たり前なんだろうね」と、昨今の雇用の実態を知らないことに対する、ちょっと呆れたようなコメントも見られました。
もちろん親御さんや親戚は「賞与が定期的に出るような大きな会社に勤めた方がいい」という考えで助言したのかもしれませんが、これまで何十社も受けてようやく内定を得た人に対して言う内容でもない気がします。浪人して成功する保証もないですし。ガルちゃんのユーザーからも、
「ボーナスがなくてもやりたいと思えた場所見つけるの難しいからなぁ。ひょっとしたらボーナス貰えるかもしれないし」
「てゆうか、あなたの仕事に親戚にとやかく言われる筋合いなくない? とりあえず働いてみて、良くなければ転職すれば良いよ」
といったコメントに支持が集まっていました。
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