今季、マクラーレン・ホンダのリザーブドライバーを務めているケビン・マグヌッセンは、世界耐久選手権(WEC)のLMP1クラスに参戦するポルシェのテストを来月バルセロナで行うことが明らかとなった。
2014年に21歳の若さでマクラーレンからデビューしたマグヌッセンだが、今シーズンはフェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンの起用により、リザーブドライバーへ降格。2016年もふたりの継続が決まったため、今月16日にマクラーレンはマグヌッセンが今シーズン限りでチームを離脱することを正式に認めている。
今もF1復帰を模索しているマグヌッセンだが、スーパーGTに参戦するオリバー・ターベイと最終戦後にWECのルーキテストを受けるミッチ・エバンスと共に来月10、11日にスペイン・バルセロナでLMP1カーのテストを行うことが明らかとなった。
マグヌッセンは、ルーキーテストを受けるファン・パブロ・モントーヤやエバンスと共にすでにポルシェのファクトリーを訪れており、シートをフィッティングしテストに向けてシミュレーターでのドライブも行っている。
F1のアゼルバイジャン戦のスケジュールとル・マン24時間がバッティングしたため今季のル・マン24時間王者ニコ・ヒュルケンベルグの出場は難しくポルシェはいろいろなドライバーを試したいようだ。
「我々はまだカレンダーの解決策を望んでいるし、ニコの参戦を決断する前にいくつかの選択肢を持ちたいんだ。これは新しいドライバーにチャンスを与える一般的なテストだよ」とポルシェのスポークスマンは英国オートスポーツに語っている。
マグヌッセンは、以前にもスポーツカーレースに関心を示しており、今季のル・マン24時間で父親のヤン・マグヌッセンと共にGTE Proクラスのコルベット・レーシングから参戦を望んでいたが実現には至らなかった。
ヒュルケンベルグの代わりを決定するのは急がないと公言しているポルシェのチーム代表であるアンドレアス・セイドルは、「我々は3人の若いドライバーにポルシェ919ハイブリッドをテストするチャンスを与えることを決めた。シート合わせとシミュレーターの準備はすでに行っているよ。テストを楽しみにしているし、どんな未来になるだろうね」とコメントしている。