採用コンサルティングのディスコは10月22日、16年卒の大学4年生と理系大学院修士課程2年生の1413人を対象に行ったアンケート結果を発表した。就活で「ウソをついた経験があるか」という質問に、68.2%が「ある」と回答したという。
最も多かったウソは「御社が第一志望とウソをついた」という内容で69.7%にのぼった。就活でウソをつかなかった人を含む回答者全体でみると、47.5%と半数近くを占めることに。これを多いとみるか、それとも意外と少ないと見るか……。
「就活終了を条件に内定」→「黙って続けた」就活生も
2番目に多かったウソは、「他社の選考状況を聞かれてウソをついた」が47.7%。すでに複数の会社から内定をもらっていても「実はどこからも内定が出ていなくて」と答えるようなものだろうか。回答者のコメントには、
「他社の選考状況は(実際より)進んでいることにした方が、(目の前の選考が)先に進みやすいと先輩から聞き、実行していた」
と逆方向にアプローチした人もおり、情報戦で会社に揺さぶりをかけているようだ。
3番目は「学生時代のエピソードにウソを混ぜた」で31.7%。テニサー副部長の肩書きも、部員のケンカを仲裁した手柄も、みんなウソだったのだろうか。「就活終了を条件に内定をもらったのに、黙って就活を続けた」という人も15.1%いた。
これだけ就活生にウソを吐かれてしまっては、採用担当者も立場がないと同情したくなってしまう。しかし回答者のコメントには、
「そもそも8月前に選考を行っている時点で、政府や学校側との約束を破っている」
という厳しいツッコミもあった。結局は、お互いさまということだろうか。
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