井上雄彦の著書『円空を旅する』が、10月24日に刊行された。
江戸時代の僧で、仏師として生涯に12万体の仏像を制作したとされる円空。『円空を旅する』は、円空を特集した『美術手帖』2013年2月号での取材をきっかけに円空仏をもっと見たいと考えるようになった井上が、全国を旅して円空の足跡を辿る様子を著した書籍だ。
円空仏について「こちらとあちらを隔てる壁がない」と語る井上は、同書の中で北海道、青森、岐阜、愛知、滋賀、三重を旅し、各地に存在する約1400体の仏像を訪ね歩いている。また72ページにおよぶ井上の描き下ろしスケッチが掲載されるほか、円空についての基礎知識や井上が旅したスポットのアクセス情報なども紹介されている。