22日にからスペイン・カタルーニャ州で開催されている世界ラリー選手権(WRC)第12戦スペイン。最終日となる25日はSS18~23までが行われ、リードを築いていたセバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)が最終ステージでまさかのリタイアとなり、アンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)がWRC初勝利を挙げた。
DAY2を終了してフォールクスワーゲンが上位を独占。2番手のヤリ-マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)に54秒のリードを築いていたオジェの優勝は確実と思われていた。しかし、3連覇をすでに決めている王者がミスを犯す。
最終ステージ、優勝目前だったオジェは外側のバリアにクラッシュ。マシンは右リヤタイヤが外れ走行不可能となりリタイアとなった。オジェは念のため病院で検査を受けたが怪我はないようだ。
オジェのまさかのクラッシュで優勝が転がり込んできたのがミケルセン。2番手のラトバラと2.9秒差で最終日に挑んだミケルセンは、SS18、S19でステージトップを獲得し差を詰める。負けじとラトバラもSS20でトップを奪うもSS21でタイヤパンクさせタイムをロス。SS21で再びステージトップを獲得したミケルセンが2番手に浮上した。
最終ステージ、オジェのリタイアによってWRC参戦64戦目での初優勝を手にすることとなったミケルセンは、「オジェはミスを犯さないドライバーなので、話を聞いたときは信じることができなかったよ。とても驚いたね。僕が勝ちたかった方法ではなかったけど、僕たちは何度も勝利に近づいていたし、この勝利が本当に値すると感じているよ」とコメント。ミケルセンはラトバラのポイント差を26ポイントに縮めたことで、かなり厳しい条件とはなるが最終戦でのランキング2位獲得の可能性も残っている。
2位はラトバラ。3位には地元スペイン出身のダニ・ソルド(ヒュンダイi20 WRC)が入り今季初表彰台を獲得した。4位にはマッズ・オストベルグ、5位にクリス・ミークとシトロエンのふたりが続いた。