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F1現地直送:予選中止の場合は、フリー走行3回目のタイムでグリッドを決定

2015年10月25日 01:10  AUTOSPORT web

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キャンセルの可能性が高いと考えられた、フリー走行3回目は定刻にスタート
ハリケーンの勢力は弱まったものの、依然として熱帯低気圧が接近しているオースティン。未明から降り続いている激しい雨によって、近隣の多くの学校は休校となっている。サーキット・オブ・ジ・アメリカズは「ファンと従業員の安全」のために、サーキットの会場を現地時間12時まで遅らせると発表しており、アメリカGP2日目の走行はキャンセルの様相を呈していた。

 しかし、午前9時にコースを視察したチャーリー・ホワイティングは「現時点でオンタイム、つまり午前10時からフリー走行3回目を行う予定で努力している」とコメント。金曜のフリー走行2回目がキャンセルされた原因である、医療用ヘリコプターとマーシャリングシステムの視認性については「現時点で問題はない」として「あとはコースのコンディション次第。現時点では雨量が多く、アクアプレーニングがひどい」と語っていた。

 レースコントロールルームから出てきたメルセデスのチームマネージャーを務めるロン・メドウも「我々は10時からフリー走行をやる予定で準備を進めている」と語り、さらに「もしフリー走行3回目がキャンセルされて、その後コンディションが回復した場合は、フリー走行は行わずに、いきなり予選を行うことになっている」と付け加えた。

 ホワイティングは「いずれにしても午前9時半に発表を行う」としていたが、午前9時50分の時点で正式な発表はなかった。ただし、メルセデスのメカニックは「今朝は予定どおり作業禁止時間が明ける7時にサーキットへ到着し、午前10時のセッション開始に向けて、いつもと同じように準備している」と認めていた。

 そして午前10時、ピットレーン出口の信号にグリーンライトが灯った。フリー走行3回目はスケジュールどおりに開始され、もし予選が天候によりキャンセルとなった場合は、このセッションのタイムでスターティンググリッドが決まると発表されている。

(尾張正博)