フォーミュラEの第2シーズンの開幕戦、北京ePrixのフリー走行2回目が行われ、シモーナ・デ・シルベストロ(アンドレッティ)がクラッシュしたことによる赤旗のままセッションが終了。ルーカス・ディ・グラッシ(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)がトップタイムを記録した。
現地時間の10時半から開始された北京ePrixのフリー走行(FP)2回目。FP1でトラブルに見舞われたネルソン・ピケJr.(ネクストEV TCR)、ジャック・ビルヌーブ(ベンチュリ)、ニック・ハイドフェルド(マヒンドラ・レーシング)を除く15台が、コースオープンと共に走行へ向かう。
まずトップタイムを記録したのは、FP1で圧倒的な速さを見せたセバスチャン・ブエミ(ルノー・e.ダムス)で、1分43秒381。しかし、FP1のタイムからすれば、まだまだ大きく遅れている。2番手にはニコラス・プロストがつけ、ルノー・e.ダムス勢が1-2体制となる。後方では、ドラゴン・レーシングのロイック・デュバルが早速スピン。
ただ、これをすぐに塗り替えたのはアプト・シェフラー・アウディ・スポートのルーカス・ディ・グラッシで、1分38秒770でトップへ。チームメイトのダニエル・アプトも2番手へと上がる。ここへ割って入ったのがベンチュリのステファン・サラザンで、1分38秒980とディ・グラッシに次いで1分38秒台に入ってきた。ただこれらのチームは出力を200kWまで上げた予選モードでの走行。ルノー・e.ダムスは170kWまでしか使わないレースモードでの走行に徹しているようだ。
残り18分というところでハイドフェルド、15分というところでピケJr.がコースインする。
セッション残り12分。予選モードでのアタックを開始したチーム・アグリのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタがターン3でオーバーラン。この頃から、各チームが予選モードでの走行を開始する。
ディ・グラッシは自身のタイムを更新して1分37秒279。チームメイトのアプトもタイムを上げ、残り8分半という時点でアプト・シェフラー・アウディ・スポートの2台が再びワンツー体制となる。
この直後、ターン16でアンドレッティのシモーナ・デ・シルベストロがクラッシュ! ウォールに頭から突っ込むような形となってしまい、レッドフラッグが掲出されてしまう。これでセッションは約8分を残した状態で終了。ルノー・e.ダムスなどは予選モードでのアタックを完了させることができず、ほぼぶっつけ本番に近い状態で予選を迎えることになった。
北京ePrixの予選はこの後13時(日本時間)から行われる。なお、予選方式は第2シーズンから変更され、5台ずつ4グループに分かれた最初のアタック(各6分)+スーパーポールセッションで、全グリッドが確定することになる。