世界ラリー選手権(WRC)第12戦スペインは24日、SS2~9のデイ1が行われ、セバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)がトップにつけた。4秒差の総合2番手にヤリ-マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)、11.3秒差の総合3番手にオット・タナク(フォード・フィエスタRS WRC)が続いている。
前日夜に行われたSS1でトップタイムを記録したオジェだが、この日は1番手でコースインすることからステージの“掃除役”を強いられ、序盤はじりじりと後退。SS3で総合5番手だったロバート・クビカ(フォード・フィエスタRS WRC)に交わされると、SS4終了時点ではトップから10.2秒差の総合6番手まで順位を落としてしまった。
しかし、ラリー・スペイン最長のステージであるSS5で、トップのクビカや総合2番手のマッズ・オストベルグ(シトロエンDS3 WRC)が相次いでパンク。大きくタイムをロスしてしまった一方で、オジェはトップから4.1秒差のステージ2番手につける走りで総合首位に返り咲いた。総合2番手にはSS5で最速だったラトバラが浮上。総合3番手にタナクがつけている。
タイヤフィッティングを経て迎えた午後の走行では、SS6でラトバラとタナクがオジェを交わしたものの、トップから3番手までのギャップがわずか1.2秒と僅差の争いが繰り広げられる。
接近戦のまま迎えたデイ1最終のSS9は今大会最長のSS5を再び走るステージ。ここで再びオジェが2番手以下を7.2秒突き放す渾身のアタックをみせトップの座を奪還。デイ1を総合首位で終えた。
総合4番手には地元スペイン出身のダニ・ソルド(ヒュンダイi20 WRC)がつけているほか、午前中にパンクがあったオストベルグが総合5番手となっている。ラリー・スペインの走行経験が少ないクリス・ミーク(シトロエンDS3 WRC)はリスクを避けた走りに徹し、総合8番手で初日を終えている。