カナダを拠点に活動するアルビノの人権擁護団体「アンダー・ザ・セイム・サン(Under The Same Sun)」は、若い被害者たちを米ニューヨークに呼び寄せて支援している。エマニュエル君やムゥイングル君もここで暮らす。親元から離れ、同じ境遇の子供たちと寝食を共にし、お互いに助け合って生きることを学んでいくという。被害者のひとりであるバラカ・ルサンボー君(Baraka Lusambo)はまだ5歳。6か月前の襲撃に自分の父親が関わっていたことを知らない。
重症を負ったアルビノを支援している非営利慈善団体・グローバル医療救済基金(Global Medical Relief Fund)の創設者エリッサ・モンタンティさん(Elissa Montanti) は、「戦争をすることも、地雷で人を殺すこともそうですが、こんな残虐なことをするなんて人間は愚かな生き物です。この子たちの身体的、精神的な痛みは想像を絶するものです」と訴える。国連によると、2000年以降にタンザニアで殺害されたアルビノの数は少なくとも75人に上るという。