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嵐が「好きなアーティストランキング」6年連続首位 なぜ彼らは新規ファンを獲得し続けるのか?

2015年10月24日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)タナカケンイチ

 エンタテインメント情報誌『オリ★スタ』(11/2号)の企画「音楽ファン2万人が選ぶ!好きなアーティストランキング2015」の総合ランキングで、嵐が6年連続1位に輝いた。同企画は2004年より開始された人気企画で、年齢と性別で区分し、好きなアーティストの票数を割り出すというもの。


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 6年連続の首位は、同企画開始以来初の快挙だ。嵐は「女性総合」「10代総合」「20代総合」「10代女性」「20代女性」「30代女性」「40代女性」で1位となり、全14部門中7部門で首位を獲得したことになる。


 今回のランキングで特筆すべきは、嵐が常に新規のファンを獲得できているということではないだろうか。彼らは今年でデビュー17年目に突入する活動歴の長いグループだ。しかし、10代の総合ランキングで1位に輝いたことからもわかるように、彼らとともに年齢を重ねたファンだけではなく、現在進行形の活躍でファンを増やし続けているのである。


 『オリ★スタ』同号では、投票者からの声も多数掲載されており、母親の影響で好きになったというコメントから親子二世代でのファンが多いこと、彼らの個性やグループイメージに対するコメントからは、バラエティ番組への出演やCD・DVD特典のドキュメンタリー映像などで見せる姿が親近感を与え、彼らに対する好感度を高めているということがよくわかる。


 もちろん、楽曲やライブパフォーマンスに対する評価も高い。今年は『Sakura』『青空の下、キミのとなり』『愛を叫べ』という3枚のシングルをリリース。メロディラインのキャッチーさが際立った各曲がドラマ主題歌とCMソングに起用されたことで、多くの層に楽曲が浸透した。


 ライブやイベントに関しても『ARASHI BLAST in Hawaii』『ARASHI LIVE TOUR 2014 THE DIGITALIAN』という2枚のDVDリリースと、『嵐のワクワク学校』や『ARASHI BLAST in Miyagi』を開催するなど、精力的な活動をみせた。『ミュージックステーション ウルトラFES』(テレビ朝日系)での『ARASHI BLAST in Miyagi』の生中継や同ライブのドキュメンタリー番組の放送など、ライブの模様を見る機会もこれまで以上に多かったように感じる。こう振り返ってみるとライブに関するトピックも多く、“嵐といえばライブ”ということをファン以外の層にも根づかせていった年となったのではないだろうか。


 10月21日にリリースされたニューアルバム『Japonism』も、ライブを想定した楽曲が多数収録されている。そこからは、各メディアを通して伝えられてきた彼らの魅力を、さらに多くの人に“生”で体感してほしいという彼らの活動スタンスが伝わってくる。11月6日から始まる全国5大ドームツアー『ARASHI LIVE TOUR 2015 Japonism』も、彼らの人気を加速させるものとなるに違いない。(竹上尋子)