F1第16戦アメリカGPの金曜フリー走行2回目は、天候悪化の影響で90分のセッションは中止が決まった。
金曜2回目のフリー走行は、現地時間で午後2時からスタートする予定だったが、サーキット・オブ・ジ・アメリカズの上空は灰色の分厚い雲に覆われ、降りしきる雨と強い風が吹きつける最悪のコンディションとなった。
そのため、レーススチュワードは、落雷の恐れでコースマーシャルの作業ができないと判断。開始時間の発表もなく、セッションのスタートは無期限で延期されることになった。
その後もサーキットは雨足が次第に強まるなど、コースコンディションはさらに悪化。時折、マーシャルカーがコース上のチェックに向かったが、ヘビーウエット状態でセッション開始の目処は立たず。
そして、予定の開始時刻から約1時間が経過した現地時間14時57分に、「今後2時間にわたって医療用のヘリコプターが飛べないため、FP2はキャンセルする」とのアナウンスがなされ、正式にフリー走行2回目のキャンセルが決まった。
結局、初日はウエットコンディションで行われた朝のフリー走行のみで終了するという異例の事態に。各ドライバー、チームも浅溝の雨用タイヤで走った10周前後のデータで明日のフリー走行と予選を迎えることになった。
なお、サーキットの大型ビジョンには、メキシコ湾に近づいている史上最強クラスのハリケーン「パトリシア」を警戒するメッセージも掲げられており、土日の天候についても懸念されている。
F1でフリー走行が中止になったのは、台風22号の影響で土曜のフリー走行と予選が中止、日曜のワンデイ開催となった2004年の日本GP以来のこととなる。