明日から開幕するフォーミュラE第2シーズン開幕戦北京ePrixを前に、同コースでテスト走行セッションが行われ、ルノー・e.ダムスのニコラス・プロストが1分37秒291のベストタイムを記録した。
パワートレインの自由化など、第1シーズンからいくつかの変更点が加えられた第2シーズン。マシンの最終確認を行うため、チーム側からの要望により、前日のテスト走行セッションが追加で実施されることになった。
トップタイムを記録したプロストの1分37秒291は、昨年の北京ePrixでブルーノ・セナが記録していたコースレコードの1分41秒341を4秒以上も更新するタイム。昨年とはコースレイアウトが若干変更されているとはいえ、マシンの進化を感じさせるには十分なタイムだった。2番手にもプロストのチームメイトであるセバスチャン・ブエミがつけ、昨年のチャンピオンチームであるルノー・e.ダムスの仕上がりの高さを示した。
3番手タイムを記録したのは、DSヴァージン・レーシングのジャン-エリック・ベルニュ。ツインMGU(モーター・ジェネレータ・ユニット)を搭載、1速ギヤボックスを選択した同チームがこのポジションにつけたというのは、非常に興味深い。ただ、先頭のプロストからは2秒以上遅れた1分39秒405というタイムであった。
このベルニュに続くのはブルーノ・セナとニック・ハイドフェルドのマヒンドラ・レーシングの2台で、共に1分39秒台。6番手にはネクストEV TCRのオリバー・ターベイがつけている。昨年チャンピオンのネルソン・ピケJr.(ネクストEV TCR)はコース上にマシンを停めてしまい、赤旗の原因となっている。
なお、オフシーズンにほとんど走ることができなかったトゥルーリのふたりは、このセッションにも出走することができず、明日に迫る開幕戦に不安を残す形となった。