スクーデリア・フェラーリとしてF1に参戦するイタリアの高級スポーツカーメーカー、フェラーリが、アメリカのニューヨーク証券取引所で新規株式公開を実施した。
フェラーリの親会社であるフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は21日、跳ね馬の発行済株式の9パーセントをニューヨーク証券取引所に上場。これによりフェラーリは、独立企業としてのスタートを切った。
この日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)には、フェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネをはじめ、ピエロ・フェラーリ副会長やFCA会長のジョン・エルカーンらが姿をみせ、取引開始を告げる鐘を鳴らした。
今回の上場は、フェラーリをFCAから完全に分離・独立させる一連の業務の一環とされており、ピエロ・フェラーリ保有の10パーセントを除く、FCA保有の残り80パーセントも今後、売りに出される予定だ。
昨年、7225台を出荷したフェラーリは、約27億6000万ユーロ(約3694億円)を売り上げ、およそ2億6500万ユーロ(約355億円)の収益をあげている。
なお、NYSEでの証券コードは「RACE」に決まった。