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藍師・染師「BUAISOU」が初の個展開催 5段階のグラデーションで魅力を発信

2015年10月23日 15:42  Fashionsnap.com

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BUAISOUの楮覚郎(左)とwatowa inc.代表の小松隆宏氏 Image by: Fashionsnap.com
藍師・染師「BUAISOU」による初めての個展「20151022vatES20」が、渋谷elephant STUDIO2階の新ギャラリースペースでスタートした。5段階のグラデーションで表現したワークコート、ワークシャツ、ポーチの3アイテムのほか、京都の仏師 宮本我休とのコラボレーション作品などを展示している。会期は10月23日から11月8日まで。

藍染ユニットBUAISOUが初の個展の画像を拡大

 BUAISOUは徳島県上板町の地域おこし協力隊として、元会社員の渡邉健太と美術大学でテキスタイルを学んだ楮覚郎(かじ・かくお)によって2012年に発足。藍師の結城研、ファッションデザイナーの三浦佑也が加わり、現在は4名で藍の栽培から染料となる蒅(すくも)造り、藍染液の仕込みと染色、製品の仕上げまでを一貫して行っている。2014年5月にニューヨークのブルックリンにスタジオを設け、今年4月には日本国内で会社を設立するなど、国内外で藍染めの魅力を発信している。
 都内で個展を開くのは初めてだという今回の展覧会は、会場となるelephant STUDIO2階の新ギャラリースペースを運営するwatowa inc.の代表 小松隆宏氏がBUAISOUの活動に着目し、オファーしたことで実現されたという。初の試みだという5段階のグラデーションで見せる展示をはじめ、インスタレーションやキャンバスの作品など計19点を揃えるほか、小松氏が手掛けるプロジェクト「THE GIFTER」のキュレーションで宮本我休とのコラボレーション作品「達磨」の4点を公開。会場内では藍甕(あいがめ)を用意し、ニューヨークでも好評を得ているというワークショップも実施する。メンバーの楮覚郎は「今年は独立して、縫製を工場に委託するなど徐々に活動を拡大しているが、4人で栽培から仕上げまで手掛けるスタンスは変わらない。この活動を展覧会やワークショップを通じて多くの人に知ってもらえたら」と話している。
■BUAISOU 「20151022vatES20」会期:2015年10月23日(金)- 11月8日(日)時間:11:00 - 20:00会場:elephant STUDIO2階(渋谷区渋谷2-7-4 KS bld. 2F)
>>BUAISOU公式サイト