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TOKIO、KinKi Kids、関ジャニ∞、A.B.C-Z……彼らが男性ファンから支持される理由とは?

2015年10月23日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)タナカケンイチ

 格好良くて、面白くて、歌って踊れて、キラキラしていて……そんな「理想の男性像」を具現化した存在である、ジャニーズアイドルたち。これまでのアイドルとファンの図式として、女性は男性を、男性は女性を応援することが多かったように、ジャニーズのファンは女性が多く見受けられるが、最近では男性ファンも少なくない。実際に、V6や関ジャニ∞などコンサートで“男性のみ”のコール・アンド・レスポンスを行なっているグループもある。ジャニーズグループの中でも特に男性から人気のあるグループを考えてみると、TOKIO、KinKi Kids、関ジャニ∞、A.B.C-Zなどが挙げられるだろう。彼らが男性ファンの人気を獲得できている理由は何なのだろうか。各グループの特徴を考えながら、理由を探ってみた。


(関連:KinKi Kids、関ジャニ∞、ジャニーズWESTーー関西出身ジャニーズの“自然体な魅力”を読み解く


■TOKIO「気取らない男臭い魅力」


 これまでジャニーズタレントは、女性をターゲットにしていた面が大きかった。しかし、昨今その限りではなくなってきている。例えばTOKIOは、『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)でジャニーズファン以外からも人気を得たように、農業や無人島での生活などアイドルらしからぬ企画をこなすことで、人としての魅力を伝えている。10月28日に発売となる50枚目のシングル『東京ドライブ』表題曲のMVでは、かつらを被って変装したり、ラッツ&スターのような衣装を着て踊るなどのコミカルな姿を披露している。そんな彼らの気取らないスタイルは、30代・40代の一男性として格好良く、憧れの対象になり得るものだ。さまざまな経験と年齢を重ね、必要以上に飾らない彼らだからこそ出せる魅力だろう。


■KinKi Kids「聴く人の心に残る高い音楽性・歌唱力」


 音楽性と歌唱力で男性からの人気を獲得しているグループの筆頭は、KinKi Kidsだ。コンサートでも男性の姿を見ることが珍しくなく、観客の3割が男性とも言われている。KinKi Kidsの男性ファンの多くは、「KinKi Kidsを見に行く」のではなく「KinKi Kidsの音楽を聴きに行く」というスタンス。TVやラジオ、CDなどでKinKi Kidsの曲を知って好きになり、ライブに足を運び、その音楽性・歌唱力の高さに魅了され、さらにファンになるそうだ。11月18日発売のシングル『夢を見れば傷つくこともある』は、作詞・秋元康、作曲・伊秩弘将の強力タッグということもあり、既に大きな期待が寄せられている。豪華スタッフと協働しながら発揮される堂本剛・堂本光一2人の音楽センスが、男女問わずファンを増やしている一因なのかもしれない。


■関ジャニ∞「幅広い層を虜にする“意外なギャップ”」


 ジャニーズの中でも何でもこなせるタレントといえば、関ジャニ∞だろう。バラエティ番組で活躍し、「カッコイイ」よりも「おもしろい」を売りにしている一方で、クオリティの高いバンド演奏+渋谷の独特の歌声という、誰から見ても格好良いライブパフォーマンスを魅せてくれる。「ズッコケ男道」に見られるようなバンド曲ではない複雑な構成の「ジャニーズ曲」を、彼らのカラーをつけながら演奏している部分を高く評価する男性も少なくない。ただのアイドルではない彼らのポジショニングが、男性ファンの心を掴むのも納得である。


■A.B.C-Z「究極まで体を張ったパフォーマンス」


 モデル・タレント・俳優・歌手・アイドル・芸人の境目が分かりづらくなってきているからこそ、アイドルでも過酷な仕事をこなさなければいけない場合もある。そういう意味では、体を張っている若手グループ・A.B.C-Zが挙げられるだろう。メンバーの身体能力の高さを強みに、資金ゼロでオーストラリアを旅したり、本気の滝行をしたり、「芸人よりも体を張っているのでは?」と言われる仕事をこなしている。それを見た男性からは「応援したくなる」「ジャニーズ界の出川的存在」「この先彼らはどうなっていくのか気になる」など意見が出ているという。現在行なわれている舞台『ABC座2015』でも、一度も舞台上から捌けることなく約1時間歌って踊ってMCをした最後のパフォーマンスで、5人の新アクロバットを披露するという体力の限界への挑戦を行なっている。このようなひたむきな姿が、男性の共感を得ているのではないだろうか。


 上記に挙げたグループ以外にも、もちろん男性ファンは多く存在する。エンターテイナーとして、アーティストとして、そしてタレントとして、魅力を発揮し続けるジャニーズグループたち。芸能界のトップを走り続ける集団として、これからも年代、性別問わず、多くの人々を虜にしていってもらいたい。(高橋梓)


※記事初出時、タイトルに誤表記がございました。訂正してお詫び申し上げます。