「国連女性のための英国全国委員会」(The UK National Committee for UN Women)の発表によると、ブレスト・アイロニングの被害者は世界中で380万人にものぼる。驚いたことに儀式の58%は、娘の幸せを願う母親によって執り行われている。その背景には成長途中の胸を排除することで「レイプや早婚から逃れ、よりよい教育を受けることができる」という伝統的な考え方がある。そして被害にあった少女たちも母親が自分のためにしてくれたことだからと、真実を語ることはほとんどないのが現状だ。しかしながらここ最近では、英国でも宗教団体などの手によって数千人の少女が同様の危険にさらされていると報告があり、その数は増加傾向にある。