フォース・インディアのボブ・ファーンリーは、現在同チームで活躍しているセルジオ・ペレスのキャリアについて、マクラーレンでのドライブは彼にとって早すぎることだったと語った。
2011年にザウバーからF1にデビューし、翌年には3回の表彰台を獲得するなど時にトップチームを苦しめる走りを見せたペレス。その活躍が評価され、2013年にはルイス・ハミルトンの後任として名門マクラーレン入りを果たした。
しかし、その年のマクラーレンは一度も表彰台に登れないなどチーム自体が低迷。期待のペレスも5位が最高位でチームメイトのジェンソン・バトンを負かすことができず、わずか1年でチーム離脱を余儀なくされてしまった。
2014年にフォース・インディアに移ったメキシコ人ドライバーは、移籍後3戦目となるバーレーンGPで3位表彰台を獲得。今シーズンも前回のロシアGPで3位に入るなど、チームに大きく貢献している。
ファーンリーは、フォース・インディアで着実に成長を遂げるペレスについて、次のように語っている。
「このチームの環境が彼に合っていて快適に感じてくれていると思う」
「ペレスにとってマクラーレン在籍時は不運な経験しかしなかった。おそらく彼にとっては早過ぎるトップチーム移籍だったのかもしれない」
「マクラーレンも素晴らしいチームだが、あなどることはできない。ただ我々は彼の才能をよく知っていたから、それを育てていくことにした。今ではレースペースも力強いが、予選でも強さを発揮し始めてくれている」
フォース・インディアはすでにペレスに加え、ニコ・ヒュルケンベルグも継続して来季起用することを発表。ファーンリーは現体制が完璧に機能していると考えている。
「ふたりの対照的な能力が力強いクルマを作り出す事に役だっている」
「各サーキットに行っても、どちらかの能力が役立ちふたりが上手く合わせこんでいってくれている。それが今は非常に良い状態と考えている」
「特にロシアGPの予選ではふたり両方が非常に僅差で上位に入ってくれた。彼らは良いコンビネーションを保てていると思う」