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「2017年のタイヤワイド化でF1は3秒速くなる」とピレリ

2015年10月22日 10:01  AUTOSPORT web

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ルイス・ハミルトン(メルセデス)
F1公式タイヤサプライヤーであるピレリのモータースポーツディレクター、ポール・ヘンベリーは、タイヤのサイズ変更によって2017年のマシンは3秒速くなると予想している。F1は2017年に向けて今より5、6秒ラップタイムを上げるための計画を進めている。

 F1契約期間を2019年まで延長したピレリは、本格的に今後のF1規則変更への対応に取り組もうとしている。

 現在F1では2017年には、今より5秒から6秒速く、よりアグレッシブなルックスのマシンを走らせることを目指し、その手段を検討している。

 そのひとつとしてタイヤの幅が拡大される見込みであり、当初はフロント325mm、リヤ425mmにすることで合意していたが、最近のテクニカル会議ではフロント300mm、リヤ400mmに変更する方向で話し合いが進められた。

 ヘンベリーは、タイヤの変更だけで2、3秒速くすることができると語った。

「タイヤの幅を拡大することになる。フロントは300mm、リヤは400mmにし、リムサイズは13インチをキープすることを協議している」とヘンベリーが語ったとCrash.netが伝えた。

「シミュレーションによってグリップを予測し、チームにデータを提供する必要がある。それを基にチームはタイヤからどのぐらいのパフォーマンスを引き出せるのかを調べる」

「タイヤ(の変更)だけで2秒あるいは3秒向上すると思う。それを基にして空力の規則がモディファイされ、エンジン規則も変更されるかもしれない。(全体で)5秒速くすることを我々は目指しているのだ」

「実際は今のタイヤであっても、パフォーマンスを追求すれば、向上させることが可能だ。パフォーマンス向上に使える技術があるからね。それに加えて幅を広くすれば、設置面積が広がるため当然パフォーマンスが改善する」

 ピレリはタイヤを大きく変更するにあたり、テストの機会を増やすことを求めている。

 FIAが検討している速度向上のためのアイデアの中には、グラウンドエフェクトを生むフロアが含まれていることも分かっている。