中国の大手投資会社がF1の株式購入を計画している投資者グループに加わることを検討していると報じられた。現在、アメリカの金融グループが中心となり、F1支配株式取得に動いている。
現在はCVCキャピタル・パートナーズがF1株式の最大35.5パーセントを保有、バーニー・エクレストンが5.3パーセントを保有している。
今年6月、アメリカを拠点とするRSEベンチャーズがカタール・スポーツ・インベストメンツと共にCVCキャピタル・パートナーズが所有する株式を買い上げるプランを検討していると報じられた。
RSEベンチャーズのボス、スティーブン・ロスはNFLマイアミ・ドルフィンズのオーナーであり、カタール・スポーツ・インベストメンツはカタール投資庁の傘下にあり、サッカーのパリ・サンジェルマンFCのオーナーだ。
しかしSky Newsの報道では、カタール・スポーツ・インベストメンツは大きな投資は行わないか、または完全に関与しないという決断を下しつつあるということだ。
そこで新たなパートナー候補としてチャイナ・メディア・キャピタル(CMC)が浮上した。同社を中心とするコンソーシアムは約15億ドル(約1,800億円)の投資を考えているという。
CMCは中国のメディア分野専門ファンドで国内国外でのメディアおよびエンターテインメント部門の投資を積極的に行っている。2013年にはワーナー・ブラザースなどを傘下に持つタイム・ワーナーと提携した。
F1支配株式取得には85億ドル(約1兆190億円)が必要であると考えられている。
今月初め、エクレストンは、今年中にもF1株式の譲渡が行われ、新たな支配株主が誕生する見込みだと発言した。