F1商業面のボス、バーニー・エクレストンが、レッドブルが今季末でF1から撤退する場合、契約違反により訴訟を起こすと示唆した。また他チームから、レッドブルの現在の態度に対して批判が出てきている。
レッドブルはF1エンジン規則が変更されて以来、高いパフォーマンスを示すことができずにいるルノーへの不満を募らせ、契約期間を1年短縮して今季末で契約を解消することを申し出た。しかしメルセデスとフェラーリにはレッドブルに対してワークスチームと同等のパワーユニットを供給する気はなく、勝てる状態で参戦することにこだわるレッドブルは、1年落ちのエンジンしか与えられないのであればF1から撤退すると繰り返し述べている。
しかしレッドブル・レーシングと姉妹チームのトロロッソは2020年までF1に参戦する契約を結んでいる。エクレストンは、もし契約を破って撤退するなら訴訟を起こすと示唆した。
「レッドブルは法廷でこう言うだろう。『我々はF1を続けたかったが、エンジンがなかったのだ』とね」とエクレストンが述べたとThe Independentが報じた。
「それに対して私はこう言う。『あなた方は参戦契約を結んでいた。契約を結んでいるのだから、エンジンをきちんと確保すべきだ』」
撤退をちらつかせるレッドブルに対して、ライバルチームからも批判が集まっている。メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフが「ルイス(・ハミルトン)も言っているように、彼らの態度はおかしい」と述べたとF1iが伝えた。
「我々は2010年からずっと苦労してきた。フェラーリも長年厳しい時期を過ごしている。マクラーレンもウイリアムズも楽な状況ではない」
「競技とはこういうものだ。いいときもあれば悪いときもある。それを忘れず、持続的な関係を築き上げ、誠実にふるまうことが重要なのだ」
ザウバーのチームプリンシパル、モニシャ・カルテンボーンは、Sky Sportsに対し次のように述べている。
「彼らは現状手にしているものでやっていくべきです。私たちはそうやって長年やってきました。なぜ彼らにはそれができないのです?」