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オノ・ヨーコの60年を「東京」起点に再考、『オノ・ヨーコ 私の窓から

2015年10月20日 13:00  CINRA.NET

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オノ・ヨーコ『FROM MY WINDOW: Salem 1692』2002年、顔料/カンヴァス、個人蔵 ©YOKO ONO 2015
『オノ・ヨーコ 私の窓から』が、11月8日から東京・清澄白河の東京都現代美術館で開催される。

1933年に東京で生まれ、1952年に家族と共にアメリカ・ニューヨークに渡ったオノ・ヨーコ。コンセプチュアルアートの先駆者として、これまで約60年間にわたってアート、パフォーマンス、音楽など多彩な分野で表現活動を行ってきた。今年5月からはニューヨーク近代美術館で個展『Yoko Ono: One Woman Show, 1960-1971』が開催された。

『オノ・ヨーコ 私の窓から』は、これまで主に戦後アメリカ美術史の中で語られてきたオノの活動を、出身地である東京という都市の文脈で捉え直す展覧会。2年半にわたる東京滞在の集大成として1964年に刊行された詩集『グレープフルーツ』の膨大なタイプ原稿や、1962年に東京・赤坂の草月ホールで展示された指示絵画を変換した作品が日本初公開されるほか、オリジナルの手書きによる指示絵画や同書の初版本も展示される。さらに、オノが作家活動を開始するまでの関連資料や近年の作品なども見ることができる。