10月24日(土)のフォーミュラE開幕戦に向け、FE初代王者のネルソン・ピケJr.、そしてF1チャンピオン経験者として初めてフォーミュラEに挑戦することになったジャック・ビルヌーブが、コメントを発表した。
最終戦、僅か1ポイント差という接戦で、見事にフォーミュラE初代王者に輝いた、ネルソン・ピケJr.は、今季もそのタイトルを防衛し、連覇すると意気込む。
ーー昨年までのワンメイクから、今年は新しいクルマになります。その点はいかがですか?
「それまでとは違うマシンを運転する際は、もちろんいつも感覚は異なるよ。でも、僕は違うクルマをドライブするのに慣れているんだ。今年(2015年)は、フォーミュラE、インディカー、ラリークロスと、様々なカテゴリーのマシンに乗った。僕は順応性が高いんだよ」
ーーレースモードの最大パワーが170kWに引き上げられます。これにより、レースは難しくなりますか?
「いや、そんなことないね。もうちょっとパワーがあった方が良いと思っていたので、(最大パワーの向上は)良いことだと思う。(今季の勢力図についても)よく聞かれるけど、みんな異なる“テストプログラム”で走っているし、それぞれの課題をオフシーズン中に修正している。特に今年は、それぞれが異なるパワートレインを使うからね。開幕戦の北京は、面白くなると思うよ」
ーー日本のファンに向けてメッセージを。
「いつも応援ありがとう! いつかフォーミュラEの日本開催が実現しますように! そしてもちろん、初代のフォーミュラEチャンピオンである僕にしか成し得ない、年間王者2連覇を目標に、第2シーズンを頑張るよ」
そして一方、今季がフォーミュラE初挑戦となる、1997年のF1ワールドチャンピオン、ジャック・ビルヌーブ。EVでも、運転感覚はフォーミュラカーそのものだと、その印象を語る。
ーーフォーミュラEへの参戦を決めたのはなぜですか?
「ファーストシーズンのレースがとても印象的で、すごくプロフェッショナルブルなレースだと思ったんだ。エキサイティングだし、公道コースでレースを行うというアイデアも気に入った。モナコやマカオ、そしてインディカー時代の事を思い出すね」
ーーフォーミュラEのマシンを初めてドライブして、どんな印象を持ちましたか?
「フォーミュラカーに乗るのは2006年以来だったけど、素晴らしい気分だった。自分のルーツに戻ったような感じだよ。そしてフォーミュラEのマシンは、他のフォーミュラカーと同じような感覚だったので、驚いた。音が小さいことに慣れるのに何周かする必要があったけど、あとは純粋にドライブするだけだったね」
ーードニントン・パークでの公式テストで長時間テストしました。何か印象は変わりました?
「いや、特には何も。ドライビングはとても複雑だよ。速くなければならないし、エネルギーをセーブして、回生する……その全てを同時に行わなければならない。凄く戦略的なドライビングになるし、同時に理性的でなければならない。アウトラップでも難しい。正しい手順と正しいドライビングが必要になるからね」
ーー日本のファンにメッセージを
「日本のファンはいつも素晴らしい。僕が1992年に全日本F3に参戦していた時から、ずっとそう思っている。近い将来、日本で(フォーミュラEの)レースがあることを願っているよ」
なおフォーミュラE開幕戦・北京ラウンドの模様は、下記の予定でテレビ中継が行われる予定だ。
■生中継
フリー走行:10月24日(土) 11時15分(CSテレ朝チャンネル2)
予選:10月24日(土) 12時45分(CSテレ朝チャンネル2)
決勝:10月24日(土) 16時45分(CSテレ朝チャンネル2)
■大会ハイライト
10月25日(日) 17時(BS朝日)
10月25日(日) 深夜3時15分(テレビ朝日地上波)