ロータスの来季のドライバーラインナップが固まりつつあると、チーム副代表フェデリコ・ガスタルディが語った。チームはすでにパストール・マルドナドの残留を明らかにしており、彼のチームメイトとして誰を選ぶのかに注目が集まっている。
ロマン・グロージャンは今季末でロータスを去り、来年F1にデビューするハースF1チームに移籍することが発表されている。
「正式発表前に明かすつもりはないが、何人かのドライバーと交渉してきた結果、誰を乗せるか、考えがかなり固まった」とガスタルディ。
「時間がたつにつれて結論に近づくのは当然であり、我々は発表に近づいていると言える。比較的早い時期に結論が出ると思う」
有力候補として考えられているのは、元トロロッソのレースドライバーであり現在フェラーリのリザーブドライバーを務めるジャン-エリック・ベルニュ、ロータスのリザーブドライバーであるジョリオン・パーマー、そしてマクラーレンの傘下を離れるケビン・マグヌッセンだ。
来季に向けてルノーがロータスを買収することで基本合意がなされており、来年ルノーF1ワークスチームとして参戦することになれば、フランス人ドライバーが求められるものと考えられ、その点でベルニュが有利になる。パーマーは2014年のGP2チャンピオンで実力は証明済み、今年はロータスから頻繁に金曜フリープラクティスで出走している。
マグヌッセンは、マクラーレンの育成プログラム出身で2014年に同チームからF1デビューを果たしたものの、今年はリザーブドライバーを務め、来年はチームと袂を分かつことが決定した。現在ロータスのパートナーを務めるデンマークのオンライン銀行、サクソバンクが同国出身のマグヌッセンをサポートするとのうわさが持ち上がっており、それが現実になればマグヌッセンのチャンスが高まるだろう。
ただロータスとルノーはいまだ正式な契約を結んでおらず、チームの将来が不透明であることもあり、サクソバンクが来季もロータスとのパートナーシップ契約を継続するかどうかも未定だ。
来季F1レースシートを正式発表していないのは、ロータス(1席)、マノー・マルシャ(2席)、ハース(1席)。レッドブル陣営がF1から撤退する可能性も否定できず、その場合、ダニエル・リカルド、ダニール・クビアト、マックス・フェルスタッペン、カルロス・サインツJr.という有望なドライバーたちが市場に出てくるため、チームはその状況を見守り、ドライバー決定を遅らせる可能性もあると考えられている。