GP2と並び、F1直下のカテゴリーとして知られるフォーミュラ・ルノー3.5が、2016年から『フォーミュラ3.5 V8』という新たな名称を名乗ることが明らかになった。
ワールドシリーズ・バイ・ニッサンを前身とするフォーミュラ・ルノー3.5は、ワールドシリーズ・バイ・ルノーのトップカテゴリーとして2005年からスタートし、これまでにロバート・クビカやセバスチャン・ベッテル、ダニエル・リカルド、ジュール・ビアンキ、ケビン・マグヌッセン、カルロス・サインツJr.など数多くのF1ドライバーを輩出してきた。
しかし今年7月、ワールドシリーズを全面的にサポートしてきたフランスメーカーのルノーが今季限りでフォーミュラ・ルノー3.5シリーズへの支援を打ち切りを発表、新たにRPMレーシングのプロモートで再スタートを切ることになった。
先日、最終戦を迎えた同シリーズは、2016年の暫定カレンダーとして、アラゴン、ハンガロリンク、スパ、ポールリカール、シルバーストン、レッドブルリンク、モンツァ、バルセロナ、ヘレスを発表している。
RPM代表のハイミ・アルグエルスアリSrは、「ドライバーがベストな進路を見つけることや、将来プロのレーシングドライバーとしてやっていけるためのツールを提供できるようなカレンダーの策定に取り組んだ」と語っている。
「我々のプライオリティは、F1グランプリを開催するサーキットを確保することだった」
2016年のフォーミュラ3.5 V8には、WEC世界耐久選手権のLM-GTEクラスなどで活躍するAFコルセがドラコ・レーシングのエントリーを引き継ぐかたちで新規参入を果たす一方、2013年にマグヌッセンと共にチャンピオンを獲得し、翌2014年もサインツJr.をタイトルに導いたトップチームのDAMSが新たにGP3へ参入するため、同シリーズから撤退することを表明している。