F1のボス、バーニー・エクレストンは、レッドブルのエンジン契約に関する問題はすでに対応済みであり、同社が2015年限りでF1から撤退することはないと強く主張している。
レッドブルは、未だに2016年のエンジン契約をどのメーカーとも締結できておらず、今後も競争力のあるエンジンを確保できなければ、ジュニアチームのトロロッソを伴ってF1から撤退すると強く警告している。
しかし英AUTOSPORTは、レッドブルがロシアGPの週末までに現在のエンジンパートナーであるルノーとの交渉を再開したと報じている。
エクレストンは、レッドブルが撤退を検討することは合理的なことと感じたことは認めているが、現在は問題が解決したと考えている。
レッドブルがF1から撤退すると思うかと問われたエクレストンは、次のように語った。
「今は何も起きないと思っているが、以前はそうなることも考えた」とエクレストン。
「事は対応済みだ」
レッドブルは、2014年にパワーユニットのレギュレーションが導入されて以降、一向にパフォーマンスの上がらないルノーとのパートナーシップを今季末で解消するべく交渉を進めていた。
しかし、頼みにしていたメルセデスからは供給を拒否され、以前のパートナーだったフェラーリからも最新仕様の供給を断られるなど、自前のワークスチームを抱える両メーカーとの交渉はことごとく失敗に終わった。
また一部では、ルノーが復縁の条件として、公開謝罪状をディートリッヒ・マテシッツ名義で出すこと、さらにパワーユニットへの批判を禁じることを、レッドブルにつきつけたとも報じられている。